『微笑みをもう一度』
98年・米
監督:フォレスト・ウティカー
キャスト:サンドラ・ブロック /ハリー・コニックJr/マイケル・パレ
99.2.26.FRI
ギャラクシーホール
この映画いわゆる恋愛物です。
恋愛物ってまあ言ってしまえば主人公二人が結ばれるまでの過程が描かれるというのが
一般的なパターンですよね。
だからなぜ二人がそうなるかってことに納得がいく設定ってのが結構重要になるわけです。
ところがこの映画はその設定、脚本のせいでいまいち感情移入が出来ない、という感じがします。
ストーリーはバーディはすべてを手にしていた。高校時代に“学園の女王”だった彼女はハ ンサムな花形クォーターバックの恋人と結婚し、可愛い娘にも恵まれた。人も うらやむ完璧な人生だった。ところがある日、テレビの公開番組出演中に大親 友から夫との不倫を告白される。幸せな生活はガラガラと音を立てて崩れ落 ち、バーディは一から新しい生活を始めなくてはならなくなった。 娘を連れて逃げるようにして帰った故郷テキサスの小さな町で、元学園の女王 へ向ける世間の好奇の目。父親を求め続ける娘との感情的な対立。そしてま た、新しい恋の予感と戸惑い……。さまざまな経験を重ねながら、バディは自 分で人生を切り開いていくカを取り戻し、家族を再発見し、諦めかけていた希 望へ向かって歩き出す……。どんなに苦しいときでも希望をもって生きれば、 きっと真実の愛と幸福が見つかるはず。 この映画は、人間と家族の愛、その癒しのカに気づかせてくれる。一人の女性 の再生を心に響くエピソードでつづった、ヒューマンな愛の物語なのだ。
てなもんなんですがT町の住人にはこの映画が
アメリカでは女性たちの共感を呼んで、「タイタニック」独走後の5月 のチャートで1位の座につくスマッシュヒットになった。
ってことが理解出来ませんでした。
そういえば前にもこういうアメリカでヒットしたらいいけどT町の住人には全く理解できない映画ってあったなー
たしかホイットニー・ヒューストン主演の「ためいきつかせて」って映画だったなー
と思ったら監督が一緒でした。
なるほど!これはストーリーを理解しようとしてはいけない映画だったのだ。
「ラブストーリーはストーリーなんてどーでもいーからイイ感じの男女の
素敵なラブシーンがあればいーのよ!」って人用の映画だったのです。
でも「コピー・キャット」で怪しげな役だったハリー・コニックJrは役としてははまり役。
だって本業はジャズ・ミュージシャンなんだし「でもルックスもいいからファンサービスだよ!」
って感じの出演なら彼の選択は正しいのです。
「ストリート・オブ・ファイヤー」のマイケル・パレがホントその辺のおじさんになっちゃてるのも
見物といえば見物。
まあ映画の楽しみ方って人それぞれですからネ。