98年・米

監督: ジョナサン・カプラン

出演:クレア・デインズ/ケイト・ベッキンセール/ビル・プルマン

99.9.20.MON

なんでもアリーナ

「レイン・メーカー」とか最近ちょっと硬派な役が多いクレア・デーンズ主演。

「ロミオ&ジュリエット」で「優等生風だった彼女ですがちょっと不良風の役も板についています。

物語は小さい頃から親友の二人が親には内緒でタイ旅行に行くところから始まります。

この二人、仲はいいけれど育った環境も違えば、卒業してからの人生もきっと全く違ったものになる

と思わせるほど違います。

ケイト・ベッキンセール扮するダーリーンは家柄もいいお嬢さん。

当然卒業後も大学進学が決まっています。

それに対しクレア・デーンズ扮するアリスは父子家庭で端からは問題児と思われています。

二人ともホテルのバイトで稼いだお金での貧乏旅行だったのでタイでの宿泊先は

ゴキブリがいるようなぼろぼろの宿。

アリスのアイデアで超高級ホテルの客になりすましてプールに入ります。

それで済ませればよいものをホテルで無銭飲食したものだから当然ボーイに疑われてピンチ。

それを救ってくれたのが麻薬の密輸を手伝う女の子を物色していた悪者。

その後あまい言葉に誘われて、二人は香港に行くことに。

その香港行きの飛行場で二人は身に覚えのない麻薬の密輸の罪で逮捕されてしまいます。

メインは「ブローク・ダウン・パレス」と呼ばれる刑務所での二人を描いていますが

親友なのに男の人が絡むと些細なことを隠しあったりして、お互い猜疑心が芽生えてきたり

思わず相手を責めてみたりというような微妙な心理がよく描かれています。

ラストは・・・ここでは敢えて書きませんが、T町の住人からすると

「えっ!!!!」

って感じでした。仏教国王様だったらもうちょっと考えてあげてよ。

と思いつつ仏教国だからこその「修行」?

何にせよ外国でのアバンチュールには危険がいっぱい。

もうすぐバリに行こうとしているT町の住人は「やっぱり外国はこわ〜い」と思ったのでした。

☆☆

                                           


  なんでもアリーナは扇町駅の上だよ。