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野性魚の性攪乱について


イギリス河川の野性魚に性攪乱が生じている。最近の研究結果をまとめておく。 研究はブルーネル大学と環境局の魚類研究グループが共同で実施したもので、資金提供はNERC (国立環境研究会議)と環境局が行った。

五つの河川にある下水処理場の上流と下流(F〜J)、その他の河川にある下水処理場の 下流(K〜M)で、野性ローチのサンプル群を採取した。比較のため、下水処理水が 流入しない湖・運河の4地点(B〜E)でも対照群を採取した。また実験室のきれいな水で 飼育したもの(A)も対照群とした。以上の地点で集めた魚について(オス・メスの両方の性を 同時に持つ)間性の出現度を調べた。

結果は図1図2。対照群と比べて、河川に下水処理水が流入しているところではメス化が 高率で生じていた。メス化の兆候がある雄ローチは全地点で見つかっている。下水処理場下流のうち 2地点で全サンプルが間性化していた。

間性度についても同様のパターンが見られた。これは、 雄性器官の組織にメスの性格が現れてオスの性格が次第に消失する状況を、精巣と生殖腺の測定値から 計算して数値化したものである。図2に示す。ローチの間性度は、下水処理場の下流では有意に高かった。

この研究結果から、オスの魚がメス化する例は、これまで考えられていたよりも高率で発生しており、 下水処理場からの放流水と関連していることが強く示唆される。

<図1>メス化の兆候を示す雄ローチの比率
  (精巣内に卵母細胞をもつもの、かつ/またはメスの生殖器を持つもの)

<図2>雄ローチの間性度
  (平均間性指数で定義したもの)

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URL: http://www.kcn.ne.jp/~gauss/info/roach.html