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アメリカ、秘密裏に
生物兵器を開発か

www.kcn.ne.jp/~gauss/jsf/bioweapon.html

2003年1月28日


アメリカの専門誌 『原子力科学者雑誌』 Bulletin of the Atomic Scientists の1・2月号に マーク・フィーリスと マルコム・ダンドーという二人の科学者が 「米が生物化学兵器禁止条約を拒否したのは、 秘密プログラムを継続・拡大してきたからだろう」 とする論文を発表しています。 秘密プログラムとは、生物兵器を開発する計画のことです。これは以前145号でガーディアン紙の 報道としてお伝えしたものですが、実際に論文として掲載されていますので、改めて取り上げます。 フィーリス Mark Wheelis は米カリフォルニア大学、ダンドー Malcolm Dando は 英ブラッドフォード大学の研究者です。まず、冒頭部分を要約します。

──01年の夏、アメリカは生物化学兵器禁止条約(BWC)のプロトコルを拒否して、同盟国を驚かせた。 重要でありながら効力の弱い BWC の遵守を強化する狙いだったが、米の支持がなくなって このプロトコルは暗礁に乗り上げてしまい、なぜこんなことになったのかわからないまま 世界は取り残された。

世界支配と自主防衛の考え方を変えたのが拒否の理由だとする人もいた。また、最近に なって暴露された秘密の生物兵器開発計画がきわめて微妙な点をもっているために、米はそれ以上 明らかになるのを望んでいないのだろうと考える人もいた。しかしこの説明は不十分である。 アメリカは、プロトコルが効力を発する前に秘密の作戦計画を止めてしまえば、それが明らかになるのを避け、 しかもプロトコルを支持することもできたからだ。

もっと不気味な説明もある。アメリカがプロトコルを拒否したのは、攻撃的な性質を持つ 「生物兵器防衛」計画を秘密裏に進めているからではなく、それを継続・拡大しているからだ というものである──

72年に調印され75年に発効したこの条約で、平和目的ではなく生物や毒素を製造・保管することが 禁止されました。しかしその検証を担保する条項がないため、実効性が疑問視されてきました。

査察などができるよう95年から交渉が行われ、結論をだすことになっていましたが、 ブッシュ政権が議定書を拒否したため、条約の改正は棚上げになったままです。

アメリカが拒否した理由は、@検証の仕組みが骨抜きになっている、Aアメリカの研究施設に 対する調査で負担が重い、B企業秘密が漏れる可能性がある。この3箇条でした。