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次に米が狙うのは?
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2003年2月23日


世界システム論のウォーラーステインが1か月に2度、世界情勢について評論を書いています。 2月15日の評論は、一段とすごみを増してきました。原文 を参考にしながら、これからの情勢を考えて見ます。

──いま世界で広く行われている意見に二つある。
(1)フセインは大変な危険人物で、生物化学兵器を使う可能性がある。
(2)アメリカがイラクを攻撃しようとするのはイラクの石油が狙いだ。
しかしどちらも実情を説明しているとは言いがたい。石油が狙いなら、国際世 論に逆らって何が何でも戦争をするということにはならない。

米タカ派はアメリカの地位がどんどん低下していると感じている。なんとかこ の状況を打開して、強いアメリカを取り戻したい。タカ派の望みはこれだけだ。 専門の軍人は勝てるかどうか疑問に思っているが、タカ派の主要メンバーには 軍人がいない。

これまでヨーロッパで仏・独・露が手を結んだことはない。アメリカが常にそ うならないように気を配ってきた。しかし今回、この関係ができてしまった。 ここでアメリカが手を引くことはできない。アメリカにできるのは、中国・日 本・韓国と手を結ぶことだが、これも難しい──。

結局アメリカは破れかぶれで戦争に突入するのでしょうか。それにしても後の ことを考えれば、現状のまま戦争を始めるのは、いかにもまずいですね。日本 政府のような情勢判断も何もできない機関は別として、だれから見ても今いわ れていることは、戦争を始める理由には程遠い。ではどうするか。どうしても 戦争を始めるに足る理由付けがほしいところです。そのためには9・11に匹 敵するような巨大イベントが必要かもしれない。