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世界社会フォーラム閉幕
www.kcn.ne.jp/~gauss/jsf/wsf3closing.html

2003年1月30日


ポルトアレグレに未来はあるか。ある。
すでに世界を動かしはじめ、世界をつなぎ始めた。
──ウォーラーステイン

1月23日に開幕したブラジル・ポルトアレグレの世界社会フォーラムは、約 10万人の参加者を世界中から集め、6日間の日程を終えて、28日に閉幕し ました。詳しい報告はいずれ出されるはずですが、とりあえず数字をまとめて おきましょう。

間接参加も含め、参加した団体は合計で2万763団体、これらの団体を代表 して156カ国から5717団体のメンバーが出席しました。ジャーナリスト は51か国から1423のメディア計4094人、その内3262人が報道社 員、フリーのジャーナリストが832人でした。最も多かったのはブラジルの 2131人、ついでイタリアの153人でした。アルゼンチン141、フラン ス153人、アメリカ93人、ウルグアイ93人。

直接かかった費用だけで約350万ドル(ポルトアレグレ市が負担した金額は 含まず)、参加者が交通・宿泊・食事などに支出した金額は約2000万ドル、 一説に5000万ドルとも。

これだけ集まると、その中身がどうだったかをまとめるだけでも、大変な作業 になることでしょう。まもなく soon 発表されると書いてありますが、やはり ある程度の時間がかかると思われます。写真集をみると、アメリカの戦争政策 に変わらず厳しい批判をしているチョムスキーが出席しています。いつもは難 しい顔つきの彼が、運動帽をかぶって、にこやかにしていますから、リラック スして、いいアイデアが生まれたのではないかと、成果を期待して待つことに しましょう。 ▼ チョムスキーの写真

「スイス・インフォ」 というメディアがうまくまとめの記事を書いていますの で、読んでみましょう。 ▼ http://www.swissinfo.org/

ベルン・デクラレーションの代表、「期待を上回るフォーラムでした。ダボス [が代表するグローバリゼーションに] 代わるものがあると、提示することが できました」。

スイス同盟の会員、「現在、支配的なネオリベラリズムの潮流に対し、きわめ て強力な反対をすることができました。違った世界を可能にするために力を出 しあおうと、みんな燃えて帰ってきました」。

社会民主党の国会議員、「すばらしかった。イラク攻撃の可能性は依然として あるけれど、だれもが戦争に反対していることが明らかになりました」。

スイス外務省の職員、「あれだけ多くの組織のメンバーと知り合える機会は他 にありません。水問題がきわめて大きなテーマになっていました」。

ただ、参加者があまりに多すぎて、深い議論ができないうらみがあったと感じ る人も多かったようで、世界各地域のフォーラムをさらに充実させて、その連 携を強くすればよいという意見が出ています。これが今後の社会フォーラムの 目指す方向になるのではないかと思われます。

なお 「テヘラン・タイムズ」 の報道によると、チョムスキーは演説の中で次の ように発言しています。

「アメリカやイギリスもふくめて、世界中に戦争を望んでいる人はほとんどだ れもいません。そして世界中で巨大な反対の声が上がっています」