有機リン系農薬は、松枯れのスミチオンをはじめ、日本では雨を降らせるように使っており、 以前から神経系への影響などが指摘されていたものです。子どもの視力への悪影響も言われて いましたが、今も学校などで気軽に使われているようです。日本政府の対応が注目されます。
AP、6月8日による。(要約)
米EPAは8日、有機リン系殺虫剤クロルピリホス(商品名ダーズバン)を家屋内や庭で
使用することを禁止した。農業使用も制限する。神経系や脳の発育に影響を与え、子どもたちの
リスクとなるためだ。過去数十年にわたり気軽に使われて来た薬剤で、ペットのノミとり首輪・
芝生の殺虫用・室内殺虫剤として売っている。農業用としては果実・野菜・穀物の殺虫に使って
いる。原体製造のダウケミカル社は非農業用のクロルピリホスの生産を直ちに中止する。農業用
については、りんご・ぶどう・トマトへの使用は、子どもたちへの影響を考慮して禁止する。
すでに販売されているものについては回収しない。こういうやり方だと、これまでどおり店頭で 販売されるわけで、反農薬団体からは批判が出ている。ただ、EPAの担当者は、今年中には 店頭から姿を消すことになるだろうという。
有機リン系の農薬には37種あり、これまでにメチル・パラチオンの果実・野菜への使用が 禁止され、アジンフォス・メチルの使用が制限された。また、ダイアジノンについては、 これまで考えられていた以上にリスクを与えている可能性があり、今年中に結論が出る。
ラットを使った実験では、母ラットにクロルピリホスを与えると胎児の脳に損傷を与える。 人ではこのような直接の因果関係は証明されていないが、科学者たちは、子どもがいるところで 使うべきではないだろうと述べた。