フライブルク市は、ドイツ南西部の人口20万人の都市です。市の面積の約40%は森に覆われ、自然に恵まれている中で、原子力発電所の建設を機に、環境問題に対する意識が向上し、現在では多くの環境団体の下保護活動が盛んで、1992年には、ドイツ連邦都市の中から”環境都市”の称号を得ています。
| 交通手段 | 1976 | 1989 | 1995 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|
| trip | % | trip | % | trip | % | |
| 車 | 231,000 | 60 | 236,000 | 48 | 232,000 | 46 |
| 公共交通 | 85,000 | 22 | 125,000 | 25 | 130,000 | 26 |
| 自転車 | 69,000 | 18 | 132,000 | 27 | 138,000 | 28 |
| 合 計 | 385,000 | 100 | 493,000 | 100 | 500,000 | 100 |
フライブルク市では、1969年に交通計画を策定しましたが、その後環境問題等を考慮し、1992年主たる交通手段を自動車から路面電車などの公共交通機関(PTN)や自転車に誘導するよう変更し、以後この計画に基づき利用促進が図られています。
公共交通の核となる路面電車は、延伸の予定もあり、完成時にはフライブルク市の83%の住民と89%の職場が駅から600m以内の範囲に納まることとなります。
このような交通政策の結果、1976年から1995年にかけて、路面電車+自転車の割合が大きく伸びる一方で、自動車の所有台数は1.5倍になっているにもかかわらず、乗車回数が減ったことから自動車の利用総数は変化していません。これは、市民が環境問題を意識し、できるだけ便利な公共交通を利用するとともに、必要な場合のみ自動車を利用している結果です。
路面電車の利用を促進するため、1985年環境保護定期券が導入されており、現在では、周辺3郡の公共交通(国鉄、バス、市電を含む約2,400km)が乗車可能です。チケットは、他人に譲渡可能で、料金は、1ヶ月59DM(約4,400円)、1年間590DM(約44,000円)、休日は一枚で家族が利用でき、大変割安で使いやすいものとなっています。
また、高齢者に配慮して、低床型車両を積極的に導入しています。
さらに、市街地への流入部には大規模な自動車駐車場(パークアンドライド)が設けられていて、乗車券を持っていれば無料で駐車することができます。
路面電車を補助する手段として、バスを位置づけていて、主要駅にはバスターミナルが設けられています。
1996年からは、スピードアップを図るため、幹線道路においてバス専用レーンを設け機能向上を保っています。
大学生が多くすんでいることや、マウンテンバイクの普及により近距離移動手段として自転車・徒歩は重要な役割を果たしています。
既存の車道を狭くして自転車道路を整備するなど、現在、専用道路を含め約400kmもの道路が指定されています。
駐輪場は、フライブルク駅のインフォメーションセンター併設自転車ターミナルをはじめ、主要施設において整備されています。
また、中心部では車両を排除しドランジットモール化していて、快適な歩行空間を確保しています。
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