ヨーク

ヨーク市(イギリス)

ヨーク市は、イングランド北東部の人口16万人の都市で、古くから交通の要所であり、また、イングランドの主席主教であるヨーク大主教の座所として国内外から多くの観光客が訪れています。
ヨーク市における交通手段(%)
交通手段1981199110年間の増減
ヨーク市イギリス
30.035.3+18+21
モーターサイクル 7.2 4.9−32−47
自転車22.120.3− 8−20
徒歩22.924.1+ 5−25
バス12.5 7.8−39−38
その他 3.6 5.2+44+36
ヨーク市は周辺地域の商業・経済の中心であるものの、中心部は中世の古い街並みや城壁が残っていて、特有の道路形態による容量の不足から近年は市街地における交通量の増加による環境対策が課題となっています。

この地域は、日常生活や観光客の交通手段として車の占める割合が多く、1987年に策定された交通輸送計画では(MVA)では、車の必要性を認めた上で、2006年を目途として、これ以上の車の増加を抑制するよう効率的な輸送体系への誘導を進めています。
このため、適正な駐車場の配置・整備による車の制限を行うとともに、中心部における自転車・ペデストリアンゾーンの整備を進めています。

駐車場は、利用目的に応じて郊外型と市街地型に区別されていて、さらに市街地型については3種類に分かれています。
郊外型駐車場は、リングロード沿いに現在3個所(2,400台)設けられており、さらに2個所増設する予定です。
原則的には、ここで車を降り、パークアンドライド方式により市内に入るよう誘導しています。このために、料金は大人+子供2人(往復)1.1ポンド(約210円)と低く押さえています。バスも10分おきに出発しています。
一方、中心部の駐車場は目的に応じて原則的に駐車時間別(3時間、5時間、1日)に利用する駐車場が分かれています。料金も中心部ほど高く設定されていたり、周辺の商店の営業時間に合わせて短く(〜18:00)なっているところもあります。
このように利用者に対し、コスト意識を高め、必要に応じた駐車場の利用を誘導しています。

自転車は、イギリスにおいてあまり利用されていませんが、ヨーク市においては、環境に良い交通手段として積極的に利用されていて、1992年にはイギリス国内における"Best cycle city"に選ばれています。
現在、全体計画80kmのうち約半分が整備されていて、専用道路や約1,000台の駐輪場が確保されています。
また、35の通りに及ぶ歩行者専用道路は西ヨーロッパ最大のもので、城壁や大聖堂をはじめとする旧市街地を歩いて見学することができます。