三身山 太山寺

踊る巫女の世界 新西国霊場巡礼

三身山 太山寺
風は季節の吟遊詩人、木の葉の舟に小枝の櫂で、四季の流れにくり出した
御宝印
御詠歌祈りなば 三つの世やすし 三身山 浮世のほかの 月の照らして
宗 派天台宗
本 尊薬師如来、十一面観世音菩薩
開 基定恵和尚
開創年霊亀二年(716)
住 所〒651-2108 兵庫県神戸市西区伊川谷前開224
入山料300円
駐車場無料
巡礼日平成12年 1月 9日

太山寺の歴史

 当寺は天台宗。天延元年(973)12月 8日の年紀をもつ「播州太山寺縁起」には藤原鎌足公の子、定恵和尚の開山、霊亀2年(716)公の孫である宇合(不比等の子)の建立と伝える。宇合が明石浦摩耶谷の温泉で療養中、夢の中に薬師如来が出現した。薬師如来は、ここより東北の地に定恵和尚結縁の地があり定恵和尚は願望を果たせず寂したと示現したところ、宇合はその教示に従い七堂伽藍を整備し薬師如来の尊像を安置したという。

 元正天皇(715〜723在位)の勅願寺として、歴代天皇をはじめ一般民衆にいたるまで広く信仰を集めた。

 建武中興(1334)の時は、朝敵北条勢を討つため大塔宮護良親王の令旨を受けて、当寺宗徒のめざましい活躍があった。寺運は大いに栄え、この地方の一大法城として南北朝には支院四十一ヶ坊・末寺八ヶ寺・末社六ヶ社を持ち僧兵も養っていたが、世相の有為転変や戦火によっての興亡・浮沈は著しく、現在は龍象院・成就院・遍照院・安養院・歓喜院の五ヶ坊となっている。

 播磨の名刹として幾多の戦乱や時勢の波にもまれながら1300年の法燈を守り続けて来た太山寺は、今新たなる歴史を歩もうとしている。

(太山寺冊子より)

中門
中門
本堂
本堂
三重塔
三重塔(本堂より望む)
阿弥陀堂
阿弥陀堂
阿弥陀堂
阿弥陀堂
護摩堂
護摩堂
鐘楼
鐘楼
羅漢堂
羅漢堂
観音堂
観音堂
閼伽井橋
閼伽井橋
 
仁王門
仁王門

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