創建の伝説と義淵僧正
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- 六六三年(天智天皇二)、草壁皇子のお住みになっていた岡の宮を仏教道場に改め、当時の仏教の指導者であった義淵僧正に下賜され、創建一千三百有余年の歴史を持っている。
- このため本尊や義淵僧正像など国宝、重文七件ほか多数の宝物がある。
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- 義淵僧正は奈良東大寺の基を開いた良弁僧正や菩薩と仰がれた行基、その他奈良時代の仏教を興隆した多くの先駆者の師として知られている。
- また『扶桑略記』(平安時代の史書)によると、義淵僧正の父母は子宝を観音に祈った。
- その結果生まれたのが義淵。
- この有り難い話を聞かれた天智天皇は岡の宮で義淵を草壁皇子と共にお育てになった。
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- (東光山岡寺 冊子より)
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