補陀洛山 六波羅密寺

踊る巫女の世界 西国三十三所観音巡礼

補陀洛山 六波羅密寺
御宝印
御詠歌重くとも 五つの罪は よもあらじ 六波羅堂へ 参る身なれば
宗派真言宗智山派
本尊十一面観世音菩薩
開基空也上人光勝
開創年天暦5年(951)
住所〒605-0933 京都府京都市東山区松原通大和大路東入2丁目轆轤町81-1 (周辺地図
拝観料
駐車場
巡礼日平成 9年11月23日

重くとも五つの罪はよもあらじ 六波羅堂へ参る身なれば
 
花山天皇が御落飾ののち、西国三十三所霊場を、御巡錫になり、各霊場に下された御製が、現在も御詠歌として奉詠されています。
その意味は例え五つの大罪(五逆罪=一つには父を殺し、二つには母を殺し、三つには聖を殺し、四つには平和を擾す、五つには仏の身より血を流す)を犯した者でも、御観音様と御縁を結び今後は六つの波羅密を日々実践する事により罪は消えて行くであろうと云う御心が当山の御詠歌と成っています。
 
開山空也上人は「彼を先とし、吾を後とする情を情とする」と説かれました。
即ち無限に変化して行く過程の中で瞬時のためらいも停止も許されない厳しさで六波羅密の行動を教えておられるのです。
円満な人格となり、日々悔を残さず、幸せな充実した人生を送りたいものです。
 
(六波羅密寺しおりより)

六波羅密とは あなたの座右のために
 
布施
布施行にとって最も大事なことは応分の施しをした事を心に止めず、その対象を求めないことである。
勿論布施は物質のみではない。
 
持戒
道徳・法律・条令等は、時代によって人が作り、現代ますます複雑になって行く。
我々は常に高度な常識を持ち如何なることにも対処できる様自らを戒めることである。
 
忍恥
仮に辱めを受けても、本当に耐え忍ぶならば、苦の多い現代に生かされている事がわかり、全ての人の心を心とする、仏の慈悲に通ずる。
 
精進
不断の努力である。
人はそれぞれ立場、立場で努力し誠心誠意を尽くすことである。
 
禅定
静かな心で自分自身を客観的に見ることである。
以上五つの徳目を実践する上で観念的に智彗を完成させるのではなく行動を起こさなければならない。即ち
 
智彗
助け合い、ルールを守り、耐えしのび、はげみ、自己をみつめ、苦楽をのりこえて、どちらへもかたよらない中道を、此の岸から彼の岸へ……菩薩へ、完成へ。
 
(六波羅密寺しおりより)