- 本尊薬師如来
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賤ケ岳で戦傷した永沢四郎衛門が仏の加護に感謝して菅山寺に奉納した尊像を、井伊直興公が厨子と須弥坦を寄進して勘請した仏である。
この像は頭部は平安、体部は江戸時代と大きな手術を受けているので、手術の薬師頭の薬師と言って霊験あらたかという。
- 聖観音(重要文化財)
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平安後期寄木造り。
左手に未敷蓮華を持ち右手の指で花びらをつまむ仕草は、貧瞋痴三毒の厚い雲を取り除いて衆生が本来もっている仏心を表に出してやろうとしている姿である。
- 千手観音(平安後期)
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衆生を救うために手かえ品かえ¢Sての願いを聞きとどけ給うのがこの菩薩である。
あまりにもお顔が優しいので、あれもこれもと縋りたくなるほど慈悲心に満ちた尊像で湖北随一の美女観音である。
- 愛染明王(重要文化財)
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一切の願望をかなえんとの力みが血となって毛孔より滲み出たがため全身がまっ赤と言われ、男女の愛とともに七宝の財宝をも与えられる明王である。
鎌倉期の仏画。
(総持寺 冊子より)
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