- 略縁起
-

当寺は天台宗寺院で平安時代の承和元年(834)に三修上人が、仁明天皇の勅願により創建されたのである。
平安、鎌倉、室町の各時代を通じては祈願道場、修行道場として栄えていて山内には十七の諸堂、三百の僧坊があったといわれている。
源頼朝が来寺して戦勝祈願をされたと伝えられている。
戦国時代に織田信長は比叡山を焼き打ちしてその直後に当寺も焼き打ちをしたが、幸に国宝第一号指定の本堂、三重塔、二天門が火難を免れ現存しているのである。
江戸時代天海大僧正、公海大僧正の尽力により、望月越中守友閑が、祈願、修行道場として復興され現在に至っている。
(西明寺 冊子より)
|