〈エンタープライズ〉は自身の生存か罪なき孤立した世界の破壊かの間に立たされる。
惑星Mercanには、星もなく月もなく、外宇宙は存在しなかった。
Mercanの住民は彼ら自身の世界以外に世界があることを信じようとしなかった。彼らの太陽Mercaniadは激しい放射性のフレアを吹き上げる傾向があり、。Mercanの人々の暮らしは、その試練を乗り越えることが中心になっていた。どこからともなく見知らぬ訪問者が現れるまでは…。
〈エンタープライズ〉は酷く破損を受けぜひとも修理を必要としていた。そのためには彼らの存在を信じることができない人々の助けが必要であった。Mercaniadはまもなくフレアを吹き上げようとしていた。ジェイムズ・カークは、困難な選択を迫られていた。太陽そのものを攻撃し艦とクルーを救うか、自分たちの世界が唯一の命の住まう処と信じている人々を、そのまま平和に暮らさせるかの。
|