異なった意見を尊重することーNLPを実践してー

改革を行うとき、「現状の分析」、「改革の目標」、「その方法論」、実施してからの「評価」というサイクルがあります。目標と方法を混同している発言は結構あります。皆様の身近では、保険医協会の「署名目標10万票」というのがそれにあたります。署名10万票は目標でなく方法です。

平和憲法を守り、憲法かえることに反対している人たちは、「もし護憲できれば何が得られるのだろうか」と考えたことはあるのでしょうか?そう、あなた達は、平和な国を維持したいのです。

一方、原子力爆弾を保有して、軍事力を強化したい人たちは何をしたいのでしょうか?軍事力が強くなれば、他国は領土問題でも手を出しにくくなる。つまり、核保有を抑止力として、この人たちも平和を求めているのです。憲法や軍事に対して、この両極端の2つのグループの最終目標は平和であり、同じものである可能性が高い。議論がかみ合わないのは、目標に対する方法論の違いであり、最終の目標は同じであることをお互いが認識する必要があります。平和憲法を守り、対話で交渉しても、領土を奪われ、悲劇はありえます。また核武装して、外国でも戦争ができる状況になれば、戦争に巻き込まれる危険は存在します。重要なことは、どちらを選択しても危険はゼロでなく、2つのグループが述べている将来展望は不確定な予測に過ぎなません。加えて、平和憲法保持か、核保有かは違っても最終的な目標が同じであることを理解すれば、2つのグループお互いの方法論を尊重し、建設的な議論ができるのではないかと思います。

同じように、慰安婦問題も考えたらどうでしょうか?その際、感情論ではなく正確な証拠のあるデータを共有してからでないと議論ははじまらないだろう。慰安婦問題の何が問題なのか?強制的に連行されたことが問題なのか、そのような慰安所があったことを人権問題としてとらえているのか?韓国の人たちは、いま日本に何をしてほしいのだろうか?もしそれが実現できたらどのように感じるのだろうか?

靖国問題はどうだろう?テレビの番組で、首相の靖国神社参拝は、中国人はA級戦犯が祀られているから反対する。永久戦犯が祀られていなかったら反対しない。でありました。しかし、彼らはA級戦犯とはどんな罪なのかは知らず、B,C級戦犯より罪深い人という認識であるように思われました。これでは議論できないよう思います。

 

「あなたはほんとに、何がほしいの?」「もし、それが達成できれば、どのように感じるの?」の2つの質問を自問自答してみよう。これはNLP(神経言語プラグラミング)における重要な問題解決プロセスです。   

 2014.3.7