昨日は貴医院の見学をさせていただきまして有難うございました。病歴聴取の重要性について学生の早い時期から認識できたことが最大の収穫であったと思っております。
ただ、先生がおっしゃっておられましたように病歴聴取の重要性が医学教育において軽視され、研修医指導においてもないがしろにされているのであれば非常に残念なことと思います。こうした現状下で如何にして病歴聴取能力を身につけるかを考えることが重要と思います。
 昨日、研究にも興味があるため大学院進学を考えていると申しましたが、それは最近知り合った病理研究者に大きな影響を受けたからでした。もっとも、有能な臨床家になることが医学部進学以前からの自分の大きな目的であったわけで、私自身は院で4年間の研究生活を送ることと優れた臨床家になることとは両立可能なものと安易に考えておりました。そこで、優れた臨床家としての先生からの助言に鑑みますと、院に進学するにせよ卒後まずは十分な診断能力を身につけることが先決であろうという結論に達しました。
 もし先生の方で承諾戴けるようでしたら、今後も是非休みなどを利用して先生が得意とされます病歴聴取に関してお邪魔にならない範囲で勉強させて戴ければと思います。次の機会は来年春になると思いますが、それまでには内科診断学も終了しておりますのでより充実した勉強ができるのではないかと思います。
 今後とも人生の先輩としてアドバイス戴けますよう宜しく御願い申し上げます。

私からのコメント

4回生ですので、ある訴えからどんなことをしたらよいかを議論するのは少ししんどいですね。今日こられた胸痛の患者さんを一緒に診察して、病歴をどのようにとるのか、また検査より重要であることをわかってもあれればと思いました。4回生であるのに、将来のことを考えていろんなところを回っている積極さは買いたいと思います。