現在私は奈良県天理市にある天理よろづ相談所病院というところで働いています。レジデントとして病棟での業務、夜間当直の仕事を受け持っているわけですが、特に夜間外来にて、効率よく的確に患者さんを診ていくには、という問いに対して少しでも答えを見つけることができればと思い、よろづ相談所病院出身の循環器科医である伊賀先生が、開業なされたということで見学させていただきました。
伊賀先生が外来をなさる合間に様々な示唆をいただきましたが、その中でも強調されていたのは、「ある一つの検査の限界を知ること、次にどの検査が必要で、なぜそれがいるのかを考えること、どんな結果が得られるのかを予想すること」。これは問診や身体所見についても言えることであり、外科医になることを考えている自分にとって身につけるべき内科的な考え方の一つであると思いました。また外来診察をパターン化し、スムーズにこなすこと、病態を考えながら身体所見をとること、これからの医療を身に付けていく上で英語はやはり必須であること等、多くのことを教えていただきました。およそ半日と短い時間でしたが大変お世話になりました。ありがとうございました。

私からのコメント

兵庫医大の診察実習についていってもらいました。学生と違って、もう1人前の医師として働いているので、議論になると思いました。外科医であっても、病歴・診察はきちんとしなければならないことをわかってもらえたように思います。