有馬さんのこと

最近、30歳である私の友人の結婚式(2000年4月)で、有馬さんという予備校の講師と知り合いになった。彼はその結婚式で、乾杯の音頭をとった。私の友人の30年の人生のなかでたった1年しか交流のない彼が、受験の方法を教えた彼がなぜ、結婚式に招待されたか疑問であった。また、その結婚式の一つのテーブルは有馬さんを囲んでその予備校のOBであった。

私は教師にもなりたかったので、有馬さんが、すごくうらやましかった。

結婚式の帰り、有馬さんに時間をいただいて、なぜそのようなことが可能であったかをお聞きした。要はどうやって人間関係を作るかであり、学問は教えていないとおっしゃっていた。天理よろづ相談所病院のレジデントの中にも彼に強く影響をうけた人間もいた。1年だけ、いや1回だけでも、印象的であればそのひとの人生によい影響を与えることができるということを実感した。また、私もできればそのようになりたいと思っている。