・2004年November Wien・

自分で手配する舞台三昧を満喫する旅・ 準備号
〜航空券、ホテル、劇場チケット、観光+レストラン〜


 ウィーンと聞いて一般的に思い出すのは、ウィンナ・ワルツや、ウィンナ・コーヒー。シェーンブルン宮殿に青き美しきドナウだったりして、甘くて美しいイメージかもしれませんが、実際のウィーンは、一見優しいようでありながら、なかなか一筋縄ではいかないディープな街。宮殿や教会の色は暖色系で英国などに比べるとフェミニンな印象ですが、教会内にいきなりミイラが置かれていたり、美しい彫刻と天井画に彩られた建造物がある一方で、その混沌とした街に一度魅力を感じてしまったら、なかなかその魅力からは抜け出せません。

 という訳で、3度目のウィーン行きを決意。初めてこの国を訪れた時は、ドナウ川クルーズに出てヴァッハウ渓谷デュルンシュタインにある古城ホテルに一泊し、その後はウィーンに連泊。(詳細はウィーン旅行記に)
 2回目の時にはウィーンをベースにザルツブルグに1泊し、サウンドオブミュージックの舞台にもなった湖水地方にまで足を伸ばしました。ウィーンに帰ってからは、マイヤリングと地底湖を見学。美しくて不思議な自然を満喫しました。ウィーンの森とホイリゲを経験したのもこの時です。

 そして今回。3度目の旅は、近郊を含めウィーンの中心地以外何処にもいかず、とにかくアーティスティックな一週間を過ごす旅!カフェと舞台を堪能。まったり、そして感動!これがテーマです。

 一度の旅行では1都市にゆっくり滞在をモットーとしている私ですが、それでも旅行中はやめようと思っていても、貧乏性で結局連日あちこち駆け回る始末。
 今度こそ、それはやめようと思いましたが、結局次々に予定を入れてしまいました。


<航空券>
 まず最初にしたのは航空券の入手。関西国際空港〜ウィーンの直行便が復活したので(実はこの復活が今回の旅の引き金になりました)早速ANAのHPへ。一度ロンドンで友人に航空券を紛失された苦い思い出(パスポートも一緒に落としてしまった、その顛末の詳細はロンドン旅行記をお読みください)がある私は、格安航空券よりも航空会社の早期購入割引チケット派。再発行可能なeチケット派なのです。  ウィーンへのダイレクト便はANAとオーストリア航空の共同運航便なので、残念ながら今回はeチケットとはならず、再発行不可能な航空券となりましたが、価格は往復で107,700円と、結局HISと恐らく変わらない価格で購入することが出来ました。
 因に、オーストリア航空ではチケットのコピーなど、購入時の情報があれば100ユーロで再発行してくれるそうです。


<ホテル>
 さて、次はホテル。私の場合、観劇後安全に帰れる場所、というのが絶対条件。つまり駅から徒歩2、3分の便利な場所。更に朝食、バストイレは絶対ついてて(ヨーロッパはシャワーだけの部屋が多いので、かなりはっきりとバスタブ付希望と主張します。笑)一泊1000円以内の快適なホテル。なかなかそんないい条件が揃うところは無いといわれそうですが、そんな場所がちゃんとあるのです。ウィーンの中心、シンボルでもあるシュテファン寺院から徒歩約3分。地下鉄シュテファンプラッツ駅からも徒歩約2分。国立歌劇場まで徒歩約10分。そして朝食込みの宿泊費がツインで一泊120ユーロ(1ユーロ現在約138円)。そしてそのペンションの前にはケーキが有名なカフェ、オーバーラーシュタットハウスがあり、すぐそばには小さなスーパーも。という好条件を揃えているのが「ペンション・ノイヤーマルクト」です。今回で3回目の滞在になります。
 ゴージャスなホテルを望む人にはお勧めできませんが、快適なら贅沢は言わない人にはお勧めです。
 因みに、今回予約メールを送ったら、5分後に返事が来てびっくりしました(笑)チャットのような速さでした。最近、空港まで一人10ユーロで迎えに来てくれるサービスもはじめたそうです。こちらは、空港に名前を書いた紙を持って待っててくれるそうです。

・ノイヤーマルクトHP・

http://www.hotelpensionen.at/neuermarkt/english/


<観劇チケット>
 次はいよいよ舞台のチケットです。
ウィーンフィルが必ず「伴奏」をしているウィーン国立歌劇場のチケットは、案外取りやすく、英文レターが書ければOK。オンラインでも購入は可能です。旅行者の予約はスケジュールが発表された時から受けつけてくれていますが、一般的な発売日は公演の1ヶ月前。これは窓口の発売開始日で、電話での予約とネット予約はその翌日から始ります。
 まずは旅行者用枠のある予約券の話しから。FAXでもemailでも受けつけてもらえますが、今回emailが届いた、届かないがあったので、私としてはFAXがお勧めです。
 公演日、演目、希望する券種(価格で表示)と枚数、自分の氏名、住所を書いて送ります。予約が可能なら、後日、予約可能です、カード番号を知らせてくださいというAir Mail(国立歌劇場は、何故かかたくなに、手紙できます!)が届きます。

 FAXかAir Mailで手紙に書かれている予約番号などの詳細を書き、クレジットカードナンバー、有効期限、名前を書き返信。後は現地で前日までなら「ブンデステアター」に予約番号とカードを持ってチケットを引き取りにいきます。当日なら、チケットは劇場窓口でのピックアップ。
今回は、国立歌劇場のオペラ「ジークフリート」、バレエ「白鳥の湖」の2公演とフォルクス・オーパのオペラ「椿姫」をこの方法で取りました。

・オペラ&オペレッタ公演、チケット入手情報サイト・
http://www.a4j.at/music/opera.index.html

 次に、ミュージカルのチケットです。こちらは電話でも取れるようですが、今回セキュリティの説明を読んだ上で、ネット予約を利用しました。
 アンデアウィーンのHPは一応英語バージョンがあり、チケットは価格ごとに座席表から選べる優れもの。しかし!予約のフォームは簡単とはいえドイツ語です。名前、住所、日付、といったボックスを埋めていくのですが、そのボックスのタイトルが全てドイツ語。大学で先行したドイツ語が初めて役に立った(笑)瞬間でした。という訳で、ドイツ語の辞書がないとちょっとこの予約は辛いかもしれませんが、クレジットカードとドイツ語の単語が解読できれば、ネット予約でき、チケットは国際書留であっという間に手元に届きます。凄いです。スピーディーです。  ドイツ語で書かれたミュージカル「エリザベート」のチケットを、郵便局のおじさんが家まで運んでくれるのです(笑)

・・エリザベート 予約・・
http://www.musicalvienna.at/

 これで、航空券、ホテル、観劇チケットが揃いました。次は観光と食事です。 何もそこまで決めなくても!という領域に入ってきましたが(笑)知っていて損はない情報を2つほど。


<日本語ガイドツアー>
 まず、ウィーンのオペラ座、国立歌劇場でバッグステージツアー(しかも日本語)が不定期に午後3時から行われています。
 月単位でその予定は分かりますが、もっと先の予定を聞きたい場合は直接メール(英語)してください。申込みは必要なく、当日国立歌劇場のカラヤン広場側のチケットブースで購入、集合となるそうです。

・国立歌劇場ツアー日程表・
http://www.austria-connection.at/anto/music/opera_japaneseguide.html

 次はシェーンブルン宮殿。こちらは、通常では見られない部屋を含めて40室見学に日本語音声ガイドが付く、グランドツアーあります。
 シェーンブルンは普通に行っても時間指定チケットしかないので暫く待たされます。そのタイムロスを解消するには予約しかない。という訳で、シェーンブルン宮殿のHPで予約をしました。これは予約番号だけメールで返信されてきて、支払いは当日です。

・・シェーンブルン宮殿グランドツアー・・
http://www.schoenbrunn.at/en/site/publicdir/0102030200_16f.php#31200


<食事>
 旅の醍醐味にそこでしか味わえない食事があります。過去2回ウィーンを旅しましたが、観光に追われるばかりでなかなかちゃんとした食事を味わう事が出来ませんでした。という訳で、3回目の今回は一応一通りは観光した上でのウィーンですので、食事にも重きを置こうという事に。
 夜は舞台三昧ですので、それならランチを楽しもうという事で、ゴージャスランチを企画。最初は1日だけだったゴージャスランチが、紆余曲折あり結局3日間に!オーストリアを代表するレストラン「コルソー」「シュタイラーエック」そしてフレンチの「ル・シエール」。いずれも人気があるという事なので、確実に行けるようにネットで予約を入れました。

・・レストラン予約・・
・コルソー http://www.gaultmillau.co.at/gma/single.php3?id=245
・ル・シエールhttp://www.gaultmillau.co.at/gma/single.php3?id=49
・スイタイラーエックhttp://www.steirereck.at/


 以上が今回の旅の為に調べ、予約をした全てです。インターネット様々(おケーキ様々と言ったのは、エージ@西洋骨董洋菓子店。笑)です。
 という事で、これからウィーン旅行に行ってみようという方のお役に立てればと思い、私の旅の組み立て方を書いてみました。参考になりましたでしょうか?
 それでは、ウィーンに行ってきます!

・2004年10月30日 なつむ・


HOMEに戻る