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『ラインの守り』 "Die Wacht am Rhein"


クラーラ・フィービヒ Clara Viebig (1860-1952) が少女時代を過ごしたデュッセルドルフが舞台となる作品に『ラインの守り』 Die Wacht am Rhein (1902) がある。居酒屋《美彩鳥》の一人娘カトリーナと駐留プロイセン軍の軍曹が結婚し、さまざまな軋轢のなか、子供が産まれ育ってゆく物語である。ライン地方はおっとりとしたカトリック圏、そこにプロテスタントでがちがちのプロイセン魂が入り込んできたのだから、衝突なしで済むわけがない。最初の子ヨゼフィーネが生まれた1830年から普仏戦争の終るまでの時代が物語の背景となっている。

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