ディスカス>繁殖レポート 93/9/26
ディスカス>繁殖レポートPART1 海人
皆さんのおかげでやっと念願のディスカスの繁殖にほぼ成功しましたので改めてそ
の過程をレポートしてみたいと思います。
★ペア水槽・・・60cmノーマル。
飼育水槽から漉材と水を移し、ペア移植まで約1カ月適宜水換えをしてハンバー
グを少量入れて待機させる。補助フィルターとしてテトラのスポンジフィルター
をセットする。上部漉過の給水口にもスポンジフィルターを使う。
水槽底面には白のアクリル板を敷く。
実はもう少し早くRRBとブリリアントのペアを移動するつもりだったのですが
今回の青系のペアが出来そうだったので様子を見ました。
RRBとブリリアントはその後ペアを解消した様ですが、最近また寄りを戻した
様な感じがあります。
★親魚について
親は雌がウェインの無棟欄で雄がソリッドブルー×ドイツコバルトの間に産まれ
た国産魚。共にフルベタに青が乗っています。
雄、雌共に推定生後約14カ月。共に約12cm。
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☆8月20日前後・・ペア移動
混泳水槽よりペアをペア水槽へ移動。
☆8月29日・・・・産卵。
餌をやっている時に産卵に気付く。慌てて餌をやり中止したのですが、驚いた為
か食卵を始める。こちらも驚いて慌てて網をかける。
この時のPHは6、3でKHは6と異常に高い。
28〜29日と旅行に行っていた為、28日夜の産卵かも知れないです。
☆8月30日・・・・卵の状況
約1/4の卵が白くなり他の卵は孵化直前には黒くなって来る。
白くなった卵は約1/4程。
☆8月31日・・・・孵化。
夕方に良く見ると3匹程が動きだし、その後次々と孵化が始まる。
ほぼ孵化が終了した時点で網をはずした方が良いかどうか迷うが死んだ卵にカビ
が生えて来ているのが心配で親に処理させようと思い切って外す。
実はミミカキでカビの生えた卵を落そうかとおもったが、ここにも書けない恥ず
かしい結果に終ると嫌なのでやめる。>結果オーライ
この時不安でヒロちゃんにHELPのTELをするが留守で、可良時寿子さんの
TEL番号を教えてもらおうとアッカンにもTELしたが留守・・・(^^;)。
孤独な夜だった(^^;)。
☆9月1日・・・・卵の移動。
朝、見ると卵が・・・無い(- -;)。
ケッ!食ったのか〜と思うが、良く見ると場所を移動させてあって、カビの付い
た卵は奇麗になくなっていました。
良くやったな〜と感動する(^_^)。コンパチしてごめんね〜(^^;)>親魚。
☆9月2日・・・・再度移動
何が気に入らないないのか又しても今度はスポンジフィルターに稚魚を移動させ
る。
今回もここまで来たのに食ったか〜って一瞬落胆したがスポンジフィルターにぶ
ら下がってる稚魚を発見して再度感動する。
朝起きて稚魚が無事かどうかを確認するのが緊張の一瞬なのです。
☆9月3日・・・・親に付く。
仕事から帰って来るともうみんな自由遊泳を開始している。
僅かだが親に付いている稚魚もいる。
2時間後程にはほぼ全部が親に付く。
絵に書いた様にうまく行ってるな〜って自信が沸いて来たりする(^^;)。
☆9月4日・・・・水換え
産卵後始めて約20%の水換え。こんなに緊張した水換えは始めてだ〜。
依然KHは高いまま、PHは6、3。
☆9月5日・・・・ガチョーン
水換え中に稚魚を吸い込んでしまう。網ですくおうとしたが枠で潰してしまい
1匹死亡。ポンプの先にはパンスト等を被せるのが良いと思う。
絶対吸い込まない自信あったのに〜(;_;)。
☆9月7日・・・・だいぶ大きくなって来た。
日毎に大きくなって来てるのが解る。小さい間は数を数えるのが困難だったが
改めて数えてみると約110匹はいる様。
ブラインシュリンプの孵化テストを開始。エアの量がいまいち不安。
活性炭を交換しようとして漉材の汚れが水槽内に広がり水が白濁する。不安・
・・やめときゃ良かった(^^;)。
☆9月9日・・・・ブラインシュリンプ開始
テスト用に孵化させたブラインシュリンプを与えてみる。目の前に流れて来た
のは食べている様子。暫くすると腹が赤くなって来ている稚魚もいた。
今日から毎日水換えをしようと決めた。
しかしブラインの孵化率が悪い様だ。水500ccに塩を10g入れて卵は4
g程入れているのですが、底に大量に卵が残る???。
☆9月10日・・・・ブラインシュリンプ成功
朝からブラインシュリンプを与える。今日は5回給餌。
未だ親の体から離れて餌を追いかける事はあまりないが、殆どの稚魚の腹がブ
ラインシュリンプで赤くなる。
水換えの量を30%まで増やす。
PHは6、7位でKHは5と相変わらず高いままです。
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ここまで海人の不安な気持ちとは裏腹に稚魚の方は順調に育っている様です。
親バカかもしれませんが、良く見ると未だ1cmにも満たない稚魚達のエラ部分に
はもう青色がのって来ているんですよ。
一応、後のイベントとしてはブラインシュリンプからハンバーグへ切り替える位で
すが予定では20日以降位に親にハンバーグを与えてそのおこぼれに反応するかど
うかで見て行こうと思っています。
照明の方は未だ夜用の弱い照明を買っていないので、今の所穴空きアクリルに黒色
を塗った物を照明の下に敷く様にして、光量の調整をしています。
稚魚と親を分離するまではこの状態でいこうと思っています。
本当は全て育てたいのですが、もしこのまま順調に育てば全ては飼いきれないので
FFSしますので誰か貰ってやって下さい。
P・S
ペア水槽には全自動水換えシステムは付けていないのですが、親魚はペア水槽に
移すまでは、微弱電流が流れるシステム付きの水槽で飼育していましたが繁殖に関
しても特に問題がなかった様です。
水の雑誌で読んだのですが雷が多い年は雨が電気に触れて良い水になり農作物が豊
作になるというのがあったので、微弱電流が流れる水槽は逆に良い水が出来ている
かも知れないなぁ〜等と思っています。
ディスカス>繁殖レポートPART2 ♂海人♀
☆9月11日・・・・体形がディスカス型へ
ブラインを与えると親から離れて一生懸命に捕食する様になる。
各ヒレもちゃんと確認出来る様になりおたまじゃくし型からディスカス型へ変わっ
て来た。
1匹だけ全くブラインを食っていない様子の稚魚がいるが、大きさは他の稚魚と比
べて半分程と小さい。(給餌後も腹が赤くなっていない)
☆9月12日・・・・給餌量
ブラインの与える量なのですが、以前可良時寿子さんの所へおじゃまさせて頂い
た時に丁度F3の稚魚がいてブラインを与える所を実演して見せて頂いたのが大変
役立っています。
1回の給餌で多すぎる程のブラインを与える事で食べ方が下手な稚魚もしつこく時
間をかけて腹一杯になる(腹が真っ赤)まで食べています。
☆9月13日・・・水換え
今日は3回の水換え。
朝に30%、午後7時頃に30%、夜12時頃に10%です。
暫くはこのペースで行こうかなぁ。
水換えに使用する水は活性炭&ミクロフィルターを通した水で汲み置きしたもので
す。
PHの方は燐酸を使って6、3〜6、5位に調整しています。
これはアクアジャパンで聞いた話しなんですが、PHが6に近くなるとアンモニア
がアンモニウムイオンに変わって魚への影響が少なくなるとの事。
稚魚期にアンモニアの影響を少しでもやわらげようとPHは調整する事にしました
。
☆9月14日・・・・異常事態
ポンプのモーターの異常に気付く。
何か水の落ちる量が少ないなぁと思っていたので、良く見るとチョロチョロとしか
水が動いていない(^^;)。
慌ててポンプ部分を動かしてみるとジャーっと勢い良く水が流れ出した。
よりにもよってこんな時にポンプがトラブルとは・・・。
たぶん2〜3日この状態だったと思う。
しかし今回はペア水槽に移してからまさかこんなに早く繁殖するとは思っていなか
ったので異常に高かったKHや、漉材の掃除、今回のポンプトラブル等と産卵前に
チェックしとけば良かったなぁと思う事が多いです。
☆9月16日・・・・ブラインの孵化
昼のブラインの給餌はお袋に2回頼んでいるんですが、今日は仕事から帰って来
るとエアレーションが外れたままになっていてブラインはほぼ全滅していました。
明日の朝から用のブラインを使ったが、未孵化のものが多く混じってしまった。
予備に合計3本の容器でブラインを孵化させていればよかった。
早速今日から3本で孵化させる事にする。
ブラインの孵化率の方はエアレーションを少し強めにしたのと塩分濃度を僅かに濃
くしたのとで良くなりました。
エアレーションの方は可良時寿子さんのテキストを見て強すぎるとブラインが砕け
るというのにビビッてしまって弱くしすぎていた様でした。
☆9月19日・・・・初のハンバーグ
稚魚のサイズは1、8cmまで成長。ラインもだいぶはっきりしてくる。
今日は始めて親にハンバーグ(幼魚用)を与える。
10匹程の稚魚が関心を示しておこぼれをつついていた。
もう雰囲気としては親から離しても十分な感じだ。親のミルクをかじっている様子
はめっきり少なくなった。
逆に親の方も稚魚をうとましく感じ始めたのか振り払う様な仕草も見せ始めていた
。
☆9月21日・・・・親子を分ける
仕事から帰って来て見ると両方の親の背鰭付近が稚魚にかじられたからだと思う
のですが白く傷だらけになっていたので予め用意していたセパレーターで親子を分
ける。肌も大分荒れて来ている様。
暫くは栄養をとってゆっくり休憩してね〜。
☆9月22日・・・・雄親死亡(;_;)ガチョーン
今日もいつもどうりに少し早起きして水換えしようと思って水槽の中をのぞき込
むと雄がいない・・・・(- -;)。
あれれ〜っと思って何処へ行ったのか慌てて探したが取り敢えず水槽の中には絶対
いない。
床を見ると・・・ガビーン・・・干物でした(;_;)。
手に取ってみると僅かに鰓に反応が・・・即水槽に戻したのですがもうそれは死後
痙攣の様な物だった様で駄目でした。
今朝は珍しく朝5時半頃に目が覚めたのですが、今から思うとあの時にジャンプし
てその音で目が覚めたんだろうなぁ。
目が覚めるととにかくペア水槽を見る癖が付いているので、一応今朝も見たのです
が何等変わり無く泳いでいる稚魚を見て安心して再度眠りについたのです。
この時親も確認していれば・・・。
蛍光灯と上部漉過の隙間3cm程の所から死のジャンプをやってくれた様です。
昨日親子をセパレーターで分けたから我が子の方へ行こうとしての決死のジャンプ
だったんだろうなぁ。
肌が荒れて来たので暫く休憩させてやろうと思ったのが永遠に休息させてしまう事
になってしまった。
せっかく待望のペアだったのに余りにも悲惨な結末。痛恨の極みです。
落下位置から推測するとかなりのジャンプだった様で今度からは隙間は絶対作らな
い様にしようと思いました。
稚魚の方は親の死を全く知らない様に元気に泳いでいます。
君達のおやじは君達を守ろうとして立派に死んでいったんだぞ〜。
天国のおやじが安心出来る様に立派な成魚になって孫を作ってくれよ〜。
ちなみに今日の夕食は魚だったのですが食欲が落ちて食う気になれませんでした。
匂いがディスカスと同じだ〜〜〜〜(^^;)。
☆9月23日・・・・ブラインの水温
ブラインの孵化率が悪いので温度を計ってみたら23度まで下がっている。
こりゃいかん!と売っている水槽内設置式の孵化器を買いに行くが水量が400c
cまでしか入らず少ないのでやめる。
仕方ないので45cmの中古水槽を1000円で買って来てその中にビーカーを入
れ、ビーカーが1/3程浸かるまで水を入れてヒーターで水を温めてやる。
雌親は海人が近ずくとこちらに向かって攻撃して来る様になる。
子供を守ろうとしてなのか「私のダンナどうしたのさ!」と言ってるのか解らない
が海人を敵だと思ってる事に変わりはない様だ。
稚魚の餌にはブラインと平行してハンバーグを細かく刻んだ物とディスカスフード
を砕いて細かくした物を与えているがディスカスフードはあまり喜んでいない様で
底に落ちたのをゆっくり食べている。
☆9月24日・・・・親子別離の日
生き残りの雌を混泳水槽に戻す。
しかし・・・。以前は何でもなく平和に暮らしていた物同士なのに混泳水槽内では
比較的立場の弱かった死んだ親の兄弟がモーレツに攻撃を開始する。
それにつられて他の魚も攻撃し始めて総攻撃状態になり1時間程で体に傷が付き始
めたので慌ててセパレーターで単独にしてやる。
しかし殺生やな〜。もっと暖かく迎かえてやれよ〜。
死んだ親の兄弟は海人の水槽では一番奇麗な魚なので再度こいつとペアを組んでく
れればいいのにな〜兄弟だから可能性はあるなぁって思っていたのが全く逆の過程
だったのでショック満開ですぅ。
☆9月26日・・・・もう大丈夫かなぁ
繁殖用の水槽は稚魚達だけでハンバーグもディスカスフードも勿論ブラインシュ
リンプもバクバク食って皆元気です。
海人が近ずくと餌くれ〜〜ってみんな近ずいて来ます(^_^)。
ちなみに今の状態はPHが6、2前後、KHは毎日2回の水換えをしだしてから回
復して2前後、今だに朝夕夜の水換えはしています。
鰓と体にも青がのって来て奇形らしき個体は見かけられないが1匹だけいつまでた
っても親の体に張り付いていてなかなかブラインを食べなかった奴がミドリフグの
様な?体形になっていて他の稚魚より二回り程小さい感じです。
給餌の回数は1日6〜7回で1回の給餌後次の給餌までの間隔は2時間以上開けて
います。今の所基本的には水換え後はブライン+ディスカスフード、水換え前はブ
ライン+ハンバーグという形で給餌していますが、もうそろそろブラインなしでも
大丈夫な様です。
自分でももうここまでくれば安心出来るなぁって思える所まで来たので後は順調に
育ってくれる事を祈るのみです。
はやく大きくな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜れ(^_^)
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