自動車部品 メンテナンス基礎知識
◆ ラジエター ◆

車のエンジンの温度上昇を一定温度内に保つためにはエンジンオイルとラジエター等の冷却装置に使用されている冷却水の助けが必要です。その冷却水にはただの水ではなく防錆材等の添加材が入ったLLC(ロングライフクーラント)が使用されています。LLCにはエンジンの温度上昇を防ぐと同時に冬季には凍結防止のために、不凍液の役割もしています。
長年車に乗っている間には、LLCの減少したラジエター内に水道水をつぎ足したりして濃度が低下していたり、時間と共にLLCの主成分であるエチレングリコールの劣化が進んで防錆効果が低下してしまっている場合が多いようです。自動車の冷却系統には、アルミ鋳物や鋳鉄など腐食しやすい金属が多く使われている上、最近のラジエターは小型軽量化、薄型化され、非常に精密になっておりLLCの管理が悪いと目詰まり等トラブルの危険性が以前より高くなっているといえます。一方エンジンの高性能やオートマチック車の増加に伴い冷却系統への付加は相当高くなってきています。出来るだけ品質の高いLLCの使用と定期交換をお勧めします。

◆ バッテリー ◆
自動車用のバッテリーは、車の高性能化と共に使用電力を多量に安定した供給が、要求されるようになってきました。車についている装置は、全てと言って良いほど電気で動いています。 エアコン、空気清浄機、電動シート、リヤガラスデフォッガー熱線、パーワーウインドウ、電動ミラー、オーディオ、DPS、etc数え上げればきりがないほどの電気製品がより快適に、贅沢にするために装備されています。 その電気の供給は、エンジンの回転をジェネレーターに伝えて発電し、それをいったん、バッテリーに蓄えて行っています。

一応車は、電気の使用量と、供給量を考えて設計されていますが、購入後にランプや、オーディオなど後で装備したり、オルタネーターが弱ってきたり、バッテリーが劣化してきたりで、トラブルが発生します。 そこでドライバーが自分で出来るメンテナンスを紹介します。

  1. バッテリー液の点検を、適正目盛り迄液が入っているかどうかをチェックし、もし適量レベルラインより減っていたら適量まで、蒸留水か、バッテリー液を補充して下さい。
  2. ターミナルの汚れを掃除し、端子とターミナルがしっかりと固定されているかをチェックする。
  3. ファンベルトが、緩んでいないかチェック
以上で異常があったり、自分でわからない時は整備工場で点検整備をしてもらいましょう。

もしバッテリーが上がってしまってエンジンがかからなくなったときは、ブースターケーブルで近くの車から電気を貰って応急にエンジンをかけてください。但しその後で原因を調べて、整備を忘れないで行って下さい。

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