◆　タイヤに窒素ガス　◆

タイヤのメンテナンスと言えば、タイヤ溝の片減りを防ぐためのローテーションか、空気圧のチェックが一般的ですが、それだけでは充分とはいえません。 近頃、タイやショップでは窒素ガスによるエアー充填サービスが行われるようになりました。 なんで窒素ガスを入れるの？と思われる人が殆どだと思いますが、実は昔から航空機や競技用車両のタイヤには窒素ガスが注入されていたのです。

窒素ガスは大気中の空気に比べると、タイヤにとってメリットがいろいろ有ります。

『熱伝導が低い窒素ガス』 高速走行やワインディング走行をするとタイヤが発熱しやすく、その影響で空気が膨張しタレによる走行性の低下や、偏摩耗を起こしやすくなります。 窒素ガスはこのような現象を押さえる事が出来ます。 燃費に就いてもタイヤの装着数の多い大型車両ほど効果が高いとされ、燃費の向上とタイヤ寿命が延びることから、最近は運輸業からの注目度も高まってきています。 『ゴムに浸透しにくい窒素ガス』 空気はゴムに浸透しやすく、自然と空気圧が下がってしまうが、窒素ガスは殆ど漏れない。 空気圧の低下が肉眼で確認しにくい低偏平タイヤや、スペアータイヤに最適。 『水分を含みにくい窒素ガス』 純度の高い窒素ガスは水分を殆ど含まないため、ホイールを内側から腐食させる心配が無くなる。

現状ではこんなにメリットいっぱいの窒素ガスを充填してくれるサービス工場は未だ少ないようですが、今後徐々に増えていくでしょう。

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