アートに親しもう・1〜中世博物館からノートル・ダムへ〜

 

 食中りもせず(笑)無事朝を迎えて、今日は待ちに待った美術館めぐりの日。まずはカルト・ミュゼ1日券をゲットがてら、穴場との誉れ高い、ホテルから程近いクリュニーの中世美術館へ。まあ並ばずすんなり入れるあたりが穴場なんでしょう。

 この美術館、建物自体も中世のものを改装してあり、中世の宝物やタペストリーなどが収められています。最初はそれほど期待していなかったのですが、これがなかなか濃い。ルーブルを控えて長居できなかったのが残念なくらい良かったです。

 ここの目玉はやはりなんと言ってもユニコーンと処女をモチーフに五感を表現したタペストリーでしょう。写真でお見せできないのが残念です。他にも、黄金で出来たバラの花や、色鮮やかなカリグラフィーで書かれた昔の聖書などは一見の価値ありです。

 

 そして見学を終えて、二人して思わずブティックに長居してしまったのは言うまでもありませんでした。美術館グッズを始め、中世に関する書籍はもちろん、なにやらタペストリーまで売ってたですよ。誰か買ってるんだろうか? ともあれ、次の機会があればもうちょっとゆっくり見たかったなと思わせる美術館でした。

 それはそうと、この美術館、裏手が公園になっているんですが、なんとタペストリーの図柄のウサギやサルなどが乗り物(子供向けのあれですね)になっているんです。なんつーか、めずらしい…。

 

 さてクリュニーを出て、サン・ミッシェル通りを北上すると、ちょうどシテ島へ出られます。次はコンシェルジュリだー! と意気込んで行ったものの入り口がわからない。しばらくうろうろして、結局臨時休業だったのでした。ちぇー。

 んじゃどこへ行こうかと思っても、サント・シャペルは列が出来ていたのでちょっと立ち寄りましょうかというわけにも行かず、とりあえずノートル・ダム大聖堂へ向かうことにしました。通りすがりに見たパリ警察の見学入り口も長蛇の列でした。平日なのに…。

 

 ノートル・ダム大聖堂前はあいも変わらずの人出。記念写真をとる団体さんやら、くつろぐ地元ぃらしい人でごった返しています。2年ぶりのノートル・ダムはちゃんとマスクが取れてました(笑) あの工事はミレニアム合わせだったのかな?

使用前(爆)

使用前:19995

使用後(笑)

使用後:20015

 

 中に入るとちょうど少年少女たちによる聖歌隊がラテン語の聖歌を歌っておりました。ミッション出身としてはちと懐かしい…つか、知ってる曲だったので聞き入ってしまいました。

 

ピエタ像 今回は聖堂の奥までちゃんと見学してきました。こんな奥まで見所があったなんてってくらい充実しています。特に祭壇の裏手中央のピエタ像は華やかかつ堂々たる物でした。また、祭壇の右手には宝物殿もあったのですが、一足違いでお昼休みに突入されてしまって断念。

 そして塔に上ろうかと外に出てみると、やっぱり列をなしていて、こちらもあきらめました。って結構見るべきものを見逃しているような気が……あかん、三度目のリベンジをしなくては。

 

 

 

 

昔の文化ってやっぱ面白い〜広告博物館・モードと織物博物館〜

 

 シテ島の花市場を抜けて、シャンジュ橋から右岸へ渡ります。そこからセーヌ沿いにルーブル方面までひたすら歩く! この辺り、通り沿いにはペットショップや花屋が多く立ち並んでいて、鳴き声でとてもにぎやかです。

 

 小腹が空いたので、ってもうお昼だし当然なんだけど、通りすがりに屋台のクレープを食しました。

日本ではクレープといえば生クリームやカスタードクリーム、チョコレートとこってりしていますが、こちらはとってもシンプル。もちろんクレーム・シャンティイもありますが、基本はバターと砂糖とか、フルーツのコンフィとか。

私は砂糖とレモンをチョイス。たっぷりの砂糖にレモン半分をぎゅっと絞ってくれましたが、これがまた美味い! 端っこがかりっとして香ばしいクレープにあれだけ絞ったのにほんのりとした酸味のレモンがさっぱりして素朴な味わいが良かったです。

今回ガレットの方は食べなかったんですけど、とりあえずこれでブルターニュ制覇?(ちょっと違う)

 

サマリテーヌの辺りでリヴォリ通りへ北上。ルーブルを堪能する前に、まずはルーブル宮の北西の一画にある装飾芸術博物館Musée des Arts Décoratifs、モードと織物博物館Musée de la Mode et du Textile、広告博物館Musée de la Publicité3つを見学です。

 

まずはモードと織物博物館。所蔵品はかなり多いらしいですが、テーマごとに厳選して展示する形をとっています。前回はあいにく好みのデザインの服が少ないテーマだったのでいまいち不満が残ったのですが、今回のテーマは「Jouer la lumiére」ということで、光る素材のドレスが華やかに展示されていてなかなかに満足でした。

展示は素材別にショーケースの中を覗けるようになっていて、説明が書かれたボードを見ながら見学します。もっとも説明は例によってフランス語だったので、せいぜいいつ頃の服か、素材は何か…くらいしかわかりませんでしたが。20世紀初頭のドレス

でも私の大好きな19世紀のふんわりとしたクリノリンスタイルのドレスや、20世紀初頭のウェストラインの低いいわゆるモガっぽいワンピースなんかがわんさと見られて良かったです。あと、ユージェニー皇后の専属クチュリエでもあったウォルトWorthのマリエも長いトレーンがとても綺麗でした。

ユニークだったのは夜光素材やビニール素材の服。金属使った変な服もあったりして、デザインもかなりぶっ飛んでました。つか、それって服…?

とりあえずテーマで展示が変わる分何回行っても見飽きないですね。ちなみにここはフラッシュ厳禁ですが、それさえ守れば撮影は可です。フランスは美術館でも撮影ぜんぜんおっけーなのがいいですね〜。

 

次に入ったのが装飾芸術博物館。んが。メインたる4階の展示室が閉鎖中で、3階の常設展示の一部くらいしか見られませんでした。

 

最後におととしリニューアルオープンしたばかりの広告博物館。ここは残念ながら撮禁止なので(多分商標権とかの関係?)、オフィシャルサイトで雰囲気を堪能してみてください。

入り口を入ってすぐ、左手はパソコンがずらりと並ぶおそらくは資料室、そして右手はカフェテリアとなっています。カフェテリアはちょっとSFっぽい雰囲気です。

その奥に18世紀末から年代別に時計回りに展示室はありました。しかし思わず手前の現代の部屋に入ってしまい、逆にたどる羽目に。しかしそれはそれで過去へ遡って行くというのもなかなか乙です。

一番新しい部屋には21世紀に向けての新しい広告やアイテムなどが展示され、モニターには現在流れているコマーシャルが放映されています。そこから逆に、780年代の部屋、戦後から560年代、20世紀初頭〜戦前、18世紀末〜19世紀とだいたい5つくらいの部屋に分かれていました。

さすがにTVコマーシャルは戦後からで、20世紀初頭の部屋にはその代わりにその頃のフィルムが流されていました(前世紀部屋にはモニター無し)。私的にはこの部屋が一番お気に入り。アール・ヌーヴォーからアール・デコ様式全盛の時代ですね。ポスターもロートレックやミュシャなどが抑えられているし、パッケージなどのアイテムも古き良き時代のデザインでうっとりもんです。

あと貴重だったのが19世紀の政治的ビラ。ナポレオン時代や、おそらくさらにその前の時代のビラが並べられていて、それもなかなかに装丁(?)が美しく非常に興味深い代物でした。これでフランス語読めたら言うことないんですが。

ちなみに各部屋の窓際にはシートがしつらえてあるので、お宝を前にのんびりくつろぐことも可能。小規模ながらも時代風俗や文化が好きな人なら絶対はまること請け合いです。また来よう。

 

見学を終えて、1階のブティックにまたもや入り浸ってしまいました。装飾芸術博物館所蔵と思われる工芸品の絵葉書と、散々悩んだ末に「LE COSTUME FRANÇAIS」という本をゲットです。もともと服飾史に興味があって、前々からその手の本が欲しいと思っていたのでいいチャンスとばかりに…フランス語なんだけどどーすんだ、私。