日本の暦の歴史


わが国で採用された暦法及び暦書


T日本の暦法の歴史

     わが国で採用された暦法は次の通りである。

     ・690年ー762年
      *日本で採用された最初の暦法
       中国の元嘉・儀鳳の2暦。
       持統天皇4年(690年)のことである。

     ・763年ー857年
      *大衍暦(だいえんれき)
       吉備 真備が、唐より持ち帰ったと言われる。

     ・858年ー861年
      *五紀暦
       中国唐朝の暦。単独で採用されたか、大衍暦と
       併用されたか不明と言われる。

     ・862年ー1685年
      *宣明暦
       823年間も施行された。
       貞享の改暦の時には、2日間程のずれがあったと
       言われる。

     ・1686年ー1754年
      *貞享暦
         保井春海によって、中国「元」の授時暦を範として
       作られ、日本人の手で作られた最初の暦法と言われる。
       元の都と京都との距離を換算して造ったと言われる。

     ・1755年ー1797年
      *宝暦暦
       八代将軍 徳川 吉宗の企図した改暦。

     ・1798年ー1843年
      *寛政暦
       西洋法を取り入れた暦法と言われる。

     ・1844年ー1871年
      *天保暦
       オランダの「ラランデ暦書」に基ずいて
       編成された。

     ・1872年ー
      *現在の太陽暦(明治5年の改暦以後)
       太陽暦法を採用する。
     

U日本の暦書

     
     *具注暦
       旧暦時代の漢文で書かれた暦、宮廷人用のものであった。
       現存最古の具注暦は天平18年(746年)のものが残っている。
    
     *仮名暦
        具注暦を写して仮名書きにしたもの、民衆用のもの。
       現存最古の仮名暦は安貞2年(1228年)のものであるが、
       平安時代末期から流れだしたと言われている。
    
     *地方暦
       各地でそれぞれの暦注を記入して刊行したもの。
       三島暦が最古のものと言われている。
     
    
    <江戸時代以前のもの>
     
     *三島暦
        伊豆の三島神社発行。
       現存最古のものは永享9年(1437年)暦がある。
       鎌倉幕府と関係があったとされる。

     
     *丹生暦
        三重県多気郡勢和村丹生(にう)村の賀茂家発行の暦。
       最古のものは明暦3年(1657年)暦がある。
     
     *泉州暦
       和泉国信太郡舞村に済む陰陽師の発行と言われる。
       現存最古のものは、万治3年(1660年)暦がある。
     
     *南都暦
       奈良に在住する陰陽師たちが、1400年頃から
       版行していた片仮名暦と言われる。
     
     <江戸時代以降のもの>
     
     *伊勢暦
       寛永8年(1631年)に伊勢山田で創始されたと言われる。
       江戸時代中期以降に全国に広まった。
       それは、伊勢神宮の「おふだ」とともに
       販売されたからといわれる。

     *江戸暦
       現存最古のものでは万治2年(1659年)のものと言われる。
     
     *会津暦
       会津若松の諏訪神社から発行された。
       現存最古のものでは寛永11年(1634年)のものがある。
     
     *仙台暦
       伊達家の城下 仙台で1700年ごろ発行された。

     *薩摩暦
       鹿児島 薩摩藩で1800年頃発行された。
       武家用の暦と思われる。

     *田山暦
       岩手県南部で絵暦として発行された。
     
     *盛岡絵暦
       江戸時代末に盛岡で発行された、一枚構成の
       絵暦である。