水平対向エンジンとは?

◎直列とV型
一般のエンジンは直列○気筒という型式をとっている。製造も容易だし、コストも安い。だが、これを6気筒まで増やすと全長が長くなり、車体設計にまで影響してくる。さらに直列型式は背が高く、空力的なボディにおさめるためにはいろいろと苦労する。そこでV型型式を採用することも多い。こうすると全長は直立のほぼ半分になり、全高もやや低くできていろいろ好都合となってくる。

◎水平対向型式
では、いっそうのことV型をさらに倒して水平にしてしまおうというのが水平対向エンジンの発想だった。全長も短く、全高は最も低く、さらにバランスの点でとくにすぐれたものとなった。(左右の気筒の振動が打ち消し合うので、全体として振動が少ない)そしてこのエンジンえを搭載する車体は重心が低くなり、最近流行の空力的ボディにはうってつけのエンジンといえる。  

◎スバルの場合
水平対向エンジンは以上のような多くのメリットをもつが、欠点は第一にコストが高くつくことである。気筒列が左右にあるため、OHC時代になるとバルブを押すカムシャフトが2本必要だし、このシャフトを駆動するベルトの系統も2つなければならない。さらに構造的な問題として、シリンダーブロックそのものが左右別体になるため、それだけ重量も増し、冷却系統も複雑になってしまう。だが、水平対向エンジンというのは、自動車エンジンの理想のひとつである。スバルはその理想をつらぬくために、まず、重量の壁はオールアルミブロックとし、さらにFFタイプとした。これが今、全世界的流行のFF車の先駆けとなった。このFFタイプの水平対向エンジンが奇縁となって現在の乗用4WD時代の源流えを作ったのである。  

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