WRC栄光の3連覇

第7章〜成熟〜
初優勝はチームに大きな自信をもたらした。さらなる目標・・WRCのタイトル獲得に向けて動き出したのである。インプレッサは初陣となった93年の1000湖ラリーでいきなり2位を獲得。その潜在能力は将来のWRC制覇に十分なものがあった。さらに、超大物ドライバーカルロス・サインツがスバルに移籍したのだ。こうして向かえた94年WRC開幕戦モンテカルロラリー、サインツは移籍後初のラリーで3位に入り、スバルチームは順調なスタートを切ったかに見えた・・しかし続くポルトガルラリーではライバルに大差をつけられ「ターマック」での戦闘能力不足」を感じさせられる結果となってしまった。スバルの成熟スピード以上にライバルの仕上がりは早く、スバルが得意のグラベルでさえライバルにかなわなかったのである。「早くなんとかしなくては・・」この結果はスバルチームの意識をかえる。次戦までの2ヶ月間で、プロドライブ技術陣はインプレッサの問題点を徹底的に洗い出し大幅な改良を加えたのである。WRC第4戦ツールド・コルスでは、トヨタのオリオールとベストタイムを分け合う猛烈なトップ争そい、インプレッサの戦闘能力は飛躍的に向上。第5戦のアクロポリスではC・サインツが安定した走りで首位を独走しインプレッサに初優勝をもたらしたのである。マクレ―もニュージランドとRACラリーで優勝し、スバルはシーズン3勝を上げ、マニュファクチャラーズ2位となり、来シーズンのタイトルが見えてきたのである。

続く