修二会(しゅにえ) 東大寺二月堂
二月堂の本尊十一面観音に東大寺の僧侶がすべての人の罪を悔い改
めて国家の安泰と人々の豊楽を祈る法要。この行事の起源について
は、天平勝宝4年(752)東大寺の僧実忠和尚が笠置の龍穴で菩
薩たちの法要をみて二月堂を建立し始められたといわれる。
一般によく知られるのは12日のお水取りであり、修二会の別名
ともなった行事である。深夜2時頃練行衆が直径1mもある大きな
松明に案内され、本尊に供える香水を若狭井から汲み取るお水取り
に続き、大松明を持った練行衆が内陣をかけまわる達陀(だった
ん)という妙法があり、15日には、ダッタンに使用されたダッタ
ン帽を幼児にかぶせると健康に育つという風習が残っている。
お水取りが終わると奈良に春がおとずれるといわれている。