竹供養とガン封じの祈祷法要 大安寺
古くから、防腐作用があるとして、その皮や葉で餅やちまきを包
むなど、日本人の生活に密着してきた竹の徳をたたえ、竹の霊を慰
める法要。
本尊十一面観音像の前に青竹を置き供養法要を行った後、境内の
竹林にしめ縄をはり祭壇を設けてこれを供養し、育成を祈願する。
この日竹を植えると、その竹が繁茂するという伝承の日で「竹酔
日」といわれている。また当日はガン封じに薬効があるといわれる
笹竹の接待もある。古人から四季それぞれに深いかかわりを持って
きた竹。日本情緒豊かな詩、歌、絵画を生み、この君とさえたたえ
られた竹をもう一度見直し、今日的意義を見出そうとする祭りであ
る。