※酒は大きく七段階に分かれる。
工程そのものは昔から
変わらないが、かなりの部分で
機械化は進んでいる。
1.精米/酒造りの第一歩。
精米歩合は飯米が90〜92%
なのに対し、普通酒の醸造白米は
70〜75%。
特定名酒の酒になるとさらに
削る部分が増す。
2.洗米/漂白した米を洗い、糖を
落とし、約20時間水に浸す。
寒造りの酒にとっては
辛い作業の一つだが、最近は
機械化されているところが多い。
3.蒸米/酒米は高温の蒸気を
吹き付けて蒸し米に。
蒸し加減は杜氏の腕の見せ所。
ひねり餅という、蒸し米の
一部を取り、手でまるく
伸ばして、具合をみるのも
独特な手法。
4.麹づくり/蒸し米に麹菌を入れ、
床踏みして、湿度、温度を保ち、
繁殖させる。28度前後の
室という清潔な室内で行われる。
5.酉元造り/酒母づくり工程。
現在は速嬢酉元が主流。麹、
蒸し米、水を混ぜ、さらに
一定の乳酸を加えて
10日間程でつくる。生酉元や
山廃酉元など、昔ながらの
手作りを守っている酒蔵もある。
6.仕込み/麹と酉元とさらに
蒸し米、水を加える工程。
麹の酵素が米の殿粉を糖に変え、
同時に酒母がアルコール発酵を
行う。普通は原料を三回に
分けて、仕込み(三段仕込み)、
もろみとなる。
もろみはタンクなどに入れられ、
発酵。この時の泡の出来具合が
酒独特の味と香りをもたらす。
期間は約15〜20日。
7.圧搾/発酵が終わったら
もろみを搾り、酒と酒粕に
分ける工程。原酒はこの段階で、
この後一度濾過し、殺菌のため
火入れし、再びタンクに
戻して貯蔵。
熟成後に瓶詰となる。
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