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建築家 諸井浩三の海外住宅ウォッチング

VOL1

アメリカ西海岸住宅紀行ロサンザルス編

  

写真3題サンタモニカの南東ベニスビーチの住宅。ビニスビーチの由来は 昔アメリカの大富豪がここにイタリアのベニスを作ろうと運河を掘ったのが始まり 大富豪の思いとは裏腹にベニスとはかけ離れた景観となっているが運河だけは今も 残っている。

世界最大の人工ヨットハーバー マリナデルレイもその名残り そこに建つ住宅は水辺に開け川面の変化を眺められるよう配置されている。 アメリカの地価は水が見えると見えないで雲泥の差がある。

少し走れば海がみえる我国と違い陸地が基本の国だから水が見える土地は希少価値が大きい この運河を用いた景観作りはアメリカの宅地開発に大きな影響を与え数々の宅地開発に 応用された。

   

ビバリーヒルズの住宅。前述のベニスビーチをフリーウエイで東に30分程走った所 写真の様に道路から家が見えるのは普通の家で世界的な富豪がいる地区では 家が見えない。

この地区は自分の敷地内の庭木ほ勿論、道路の街路樹まで維持管理するよう 法律で決まっている。にわか成金でなく継続した金持ちでないとここで生活は出来ない。

ここで聞いた小ばなしをひとつ 母と娘の会話「ねえママ。テスタロッサ買ってよ、もうベンツ飽きちゃった」 「何を云ってるのこの娘は、先月のお小遣いどうしたのよ…」

   

ロサンゼルスの内陸部。ローズボウルや競馬で有名なパサディナを過ぎてまだしばらく走った アルカディアにある開発団地。道路と家の間は住宅の敷地です。公園ではありません 都心部から1時間程走る為、地価はグンと安くなってどの家も土地付きで2500万〜3000万程度。 開発される前は一面の砂漠だった。

日本で行う開発は緑を削って不毛の土地を作る事を云うが アメリカでは不毛の砂漠を緑に変える事を云う 土地があるのはそれだけで裕福なのだと実感してしまう場所だ。

彼我の住宅水準を比較すると あくせく働くのが空しくなる。今のままの既成概念に捕らわれていればこの贅沢はまず享受出来ない。

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