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特集 600万円住宅とは?

第7回

◆ローコストハウス

カタツムリ派に贈るケーススタディ。

600万円でマイホームを造ろう!


今回は間取り計画に入る前の基礎資料を作ります。

家族が本当に今必要としているエレメントを探し出す作業です。

1、家の中にある家具のサイズを調べましょう

2、押入の数を調べましょう

3、家人の一日を観察しましょう

4、家人の趣味を調べましょう


1.家具のサイズを調べるのは住宅計画の基本です。ローコストハウスで

なくともこれをしないとせっかく結婚する時にかった思い出の大切な箪笥も

1cm大きい為に部屋に入らず捨ててしまう事もありうるのです。

モジュール通りの部屋ならば家具メーカーも考えて造っていますから

滅多にトラブルは無いのですが、狭小敷地が多いローコストハウスでは

1cm単位で部屋を切りつめます。その時には大事な家具は必ず

調べる必要があるのです。

2.この作業も当然の事ですが、間取りを優先する余り押入れはおろそかに

され勝ちです。奥行きは3尺幅にこだわる必要は無いのですが

間口は広い方が便利です。出来れば収納物を調べてそれらに合う

収納方法を考えるのも大切なことです。

3.一日の行動を観察すれば必要な空間が見えてきます。

お子さんは学校から帰ればどこにいますか?居間のテレビでテレビゲーム

ばっかりしていませんか?そんな子供に勉強部屋は本当に必要でしょうか

勉強部屋を造れば子供は勉強すると思うのは親の妄想です。

小学校の低学年時代は独立した勉強部屋よりも親の目の届く居間の隅に

勉強机を置くスペースを設けるほうが遥かに効率的に勉強できます。

ちなみに筆者は家に帰ると2階の寝室に上がるのが面倒で玄関横の

廊下の隅で外出着から普段着に着替えます。今度新築するときは

玄関横にロッカー室を造ろうと思っています。

4.趣味は生活に潤いをもたらします。外から帰ってきた時の緊張を

ほぐす役目を趣味は果たしています。趣味を家作りの中に組み込めるか

どうか真剣に考えてみましょう。筆者は今車イジリが趣味のオーナーから

住宅付車庫(車庫付住宅で無い)の設計を依頼されています。

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