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特集 600万円住宅とは?
第8回

◆ローコストハウス

カタツムリ派に贈るケーススタディ。

600万円でマイホームを造ろう!

今回は20才代の人の家を考えてみます。(順番にいきますのでよろしく)

条件設定

現在大学生4回生。地方より都会の大学へ出て来ているが就職先が無く

これと言ってヤリタイ仕事も無い。コンピューターが趣味なので

それを生かした仕事があればなアと思っている。

彼女がいてそれなりに結婚も考えている。

田舎の親父は帰って来たら家を建ててやると言っているが、

親父のセンスだと彼女が絶対に納得しない。土地はともかく自分で

建てるしかないか・・・・

(見たいところをクリックして下さい。ダウンロードに少し時間がかかります

1階平面図−−2階平面図−−外観−−内観−−仕上表

新婚所帯の最低必要条件を入れた間取りです。延べ面積は25坪

工事費を試算しました処約800万円で出来ます。600万円には

届きませんでしたが吹き抜けやコロニアルスタイルのベランダを

設けたりしましたから、もう少し切りつめればまだ下がる余裕は

有ります。さて800万円を公庫の融資を受けるとすると10年返済で

金利2.9% 月々返済400万円ボーナス返済400万円として試算しますと

毎月返済が¥38.440−ボーナス時返済¥228.523−となります。

学校を卒業してすぐは公庫も融資してくれませんが2年もすれば

充分返済可能な数字です。

返済が完了する10年後はどんな生活をしているでしょう。

本人は33〜34才ぐらいになっています。小学生の子供が2人ぐらい

いて社会的にも信用が増してくるころです。

子供が中学生になったらお金に羽が生えたように飛んでいきますから

10年前に思い切って家を建てた事にホッとしている事でしょう。

子供にお金が掛かるのは数年先としても、自分の実力と報酬の格差

を一番感じる年代に入ってきています。独立するには最後のチャンス

かな。なんて考え始めます。

特にあなたが専門職ならば誰にも束縛されないで思いっきり自分の

やりたい事をやってみたい。という衝動にかられます。私もそうでした。

スポンサーもいるし後援者も応援してくれているので思い気って

独立するか。となって考えた増築案が下のプランです。

(見たいところをクリックして下さい。ダウンロードに少し時間がかかります

1階平面図−−2階平面図

10年後の金利はどうなっているか判りませんがこれも同じく800万円で

出来ます。独立開業といっても最初から事務所を借りていたのでは

経費に利益を食われます。それでなくとも仕事が軌道に乗るまでは

思いもよらない出費が続くものです。増築した際にリビングを書斎兼

仕事場に改装しました。欧米ではデン(den)と呼ばれ広く認知された

空間です。

それから一般の人が何気なく使っている下駄箱は10年後には機能

しなくなっています。一人に2〜3足の靴しかない時は、下駄箱も立派に

機能していました。しかし現在の様に服を換える毎に靴を換える

時代になりますと、いくら大きくしても下駄箱では納まりきれません。

今後新しい解決策を模索する日々が続くでしょう。

わたしは玄関の横にロッカー室を設ける事を提案します。普段使う

履き物ほ小さ目の下駄箱に収納するとして、あまり使わない物は

ロッカーに収納します。ついでにゴルフバッグやスポーツ用品の様に

外で使うが家の中で収納する物もいれます。おまけに学校の制服や

外出着もここに納めていれば、外から帰る度に2階へ上がって着替え

をする手間も省けるでしょう。

以下次号(新年号かなア)

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