日本の原風景「里山」を守る

 

 

 

私たちには見慣れた風景ですが、これは世界に誇れる美しい日本の風景の典型です。山も川も雑木林も水田も私たちの先祖が長い時間をかけて守ってきた、実にうまく自然と調和した風景、これが里山です。

これだけ美しく自然とつき合って来た風景が残っている国は世界中で日本だけです。この一見、緑豊かに見える里山も近年河川改修や農家の高齢化や農業政策の失敗などもあって田んぼや山林、竹林が放棄され荒廃が進む里山が点在するようになった。


一方自動車の乗り入れもあって、排気ガスで赤松林の立ち枯れや狸の交通事故死、また捨

て犬捨て猫の被害も加わって動植物が絶滅寸前に追いやられている。

里山の周囲に点在する溜池には古来からの日本の魚である鯉や鮒に代わって多分善意的に持ち込まれた強い外来種(ブラックバス)に国内の種が滅ぼされる危険性が顕著となった。

里山の放棄は更に昆虫のかかわりにも研究の余地がある、蜜蜂や蝶の激減で今私たちは南瓜や西瓜の受粉作業を昆虫に代わって行っている。

里山の周囲には棚田が長い年月をかけて広がりこれがダムの役割を果たしながら土砂崩れを予防し、日本の風景に馴染んで来た。しかし近年棚田も放棄(全国耕作面積の8%)され地下に水が溜まり山崩れの原因となっている。これを予防するため都会人へ棚田を開放して稲作を手伝ってもらい、農村の人たちとの交流の場としているところもある。

私たちはこうした実質崩壊した環境を守るために誰かが負担するのでわなく、そこにかかわりを持つ人たちで負担し合うのでなければ駄目だと思い、趣味の菜園つくりをしている区分土地所有者15人で先ずゴミの不法投棄物の収集撤去(10トントラック2台分)を行政と連携して行い今後の不法投棄の予防に取り組んでいる。

更に個人的に可能な環境スタイルを考えて実行することが、少しでもエコ文化の創造につながると思い次のことを実行しているので紹介する。

1.           クヌギ、ナラの稚樹の育成と定植

2.           野生鬼百合の実生の育根と定植

3.           無農薬環境を維持して楠木とアオスジアゲハ蝶の保護など

日本の原風景は「里山」だといったが「この美しい風景こそが日本なんだ!」と、世界に胸を張って発信したいものです。


1.           クヌギ、ナラの稚樹の育成と定植

(1)   クヌギやナラの樹液に集まる夜行性のクワガタやカブト虫の採取をする人たちが、毎年樹木の一定の場所を削って樹液を出すため、幹が弱り大風が吹くと削られた所から折れ倒れる。

(2)   倒れた樹は90cm程度に切断して秋には椎茸菌を植え付けて椎茸作りに活用。

(3)   秋にはクヌギやナラのどんぐりから稚樹を育て、春に定植して長期的な視野で森の再生を目指している。

(4)   一方有機堆肥を数箇所で造り、この中でカブト虫などの幼虫を自然育成し、毎年多くの成虫が巣立っている。

 

 

 

 

 

 

2.           野生鬼百合の実生の育根と定植

(1)   4輪駆動車の流行で多くのドライバーが侵入して、夏開花した自生鬼百合を根こそぎ持ち帰り、絶滅の危機にさらされている。

(2)   秋には鬼百合の実生を集めて自宅で育根し、3年がかりで百合根を野生へ返還。

 

3.           無農薬環境を維持して楠木とアオスジアゲハ蝶の保護

(1)   毎年5月〜6月はアオスジアゲハ蝶の幼虫が楠木葉を食べて体長10cmにもなる。幼虫は薄緑色、全身白毛で覆われ体の両側にはブルーの斑点が数個並ぶ美しい毛虫である。

(2)   6月下旬楠木を降り草叢で繭を創り蛹となって7月には羽化する。

 

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