「なっ、なにを・・・っ!?」
 男がすれ違いざまにお尻に触ってくるのを警戒して、向き合うように男と商品棚の隙間をすり抜けようとした私の身体が強く挟まれる!
男は意図的にお腹を突き出して私を棚に押し付けると、逃がさないよう手で棚の支柱を握り締めた。

「やっ、止めてください! こんなっ・・・人を呼びますよっ」
 脅しが通じる相手じゃなくても、そう言いたくなる状況に陥ってしまうっ。

「言いがかりは止めてくださいよ。あなたが強引に行こうとして挟まってしまったんですから」
 被害者は自分だと主張しながらも、男はグイグイと身体を密着させてくるっ。
「私のお腹とあなたの胸、どちらも大きいですからねー。うん・・・本当に立派なおっぱいだ」
 男の胸板に私の胸が醜く押しつぶされていく・・・っ!
生理的な嫌悪感に身をよじっても、それは逆に密着度を増してしまうばかりだった。

「これくらい大きいとパイズリだけで客を昇天させられますねー。少々大きめのペニスでも、すっぽり根元まで挟み込んでスリスリ出来るでしょう?」
 顔の近くで生臭い息を吐きかけながら、男は手にした大人の玩具を私の胸に押し当てようとするっ!

「そ、それ以上するんでしたらっ・・・私っ、本気で叫びますよ!」
「どうぞどうぞ。私もこの店の常連なんですよ。だから、店主の斉藤さんは分かってくれますよ。嫌がっているように見えて、本当は風俗嬢との出張野外プレイだってことをねっ」
「そ・・・そんなっ!?」

 男の言葉がどこまで本当か分からなくても、この街や店の雰囲気を考えればそんな理屈も通ってしまうのかもしれないっ。
風俗嬢が店の外でお客と淫らな行為に及ぶことは驚きだったけれど、ありえない話じゃなかった。
 絶望感が身体全体を包み込んで抵抗する気力を奪ってしまう。
抜け目のない男は、それに付け込んで私を淫らに弄び始めたの!