◆ 由紀子先生の保健室 ◆



■ 第3回 ■  大人のおもちゃ


「カーテンの向こうにいますから何かあったら呼んでください」

そう言って二台のベッドを仕切る天井のレールから吊り下げられたカーテンを閉じようとすると、初歩的な質問が返ってきた。
「ま、ま・・・まず、スイッチを入れればいいのね?」
そんなに緊張しなくても・・・。
いや由紀子先生の場合、男子生徒がいる部屋でオナニーを実践する恥ずかしさよりも機械を操作する不安の方が大きそうだ。
基本、乾電池とモーターだけの道具なのに。
これじゃあパソコンでエロゲーを操作させたら気を失いかねないな。

最初はどれがいいか?と聞かれて、あの中から初心者向けのバイブレーターを推薦していた。
バイブレーターと言っても一般的な卵型じゃなく小便小僧を模した形で、可愛らしいペニスの突起が付いている。


「ええ。 次にその振動してる部分、オチン○ンの部分です。 そこを先生の・・・その、感じるところ・・・に押し当ててください」
説明してるほうが顔が赤くなる。 いったいどんな新手の羞恥プレイだよっ。
「大切な・・・うん、一人エッチのときに指で触るところね?  ありがとう。 やってみる・・・ね?」


僕は背を向けてカーテンを閉める。
背後でシーツの上で身じろぎする衣擦れの音が続く。
きっとベッドの上で白衣を脱いで、ロングスカートをまくって股間を露にし、そこに・・・。

「吉沢くんっ!」

と、突然、由紀子先生が叫んだ。
「ど、どうしましたっ?!」
「これっ、痛いのっ。 すごく痛いわっ」

手で握れるサイズだから振動もそんなには強くないと思ったんだけど、意外とハイパワーなのかもしれない。
本当に痛そうな声に、下半身が反応しかけてた僕も正気に戻って心配になる。

「押し当ててるの、下着の上からですよね?」
「うん。パンスト越しよ。 でも痛いの」
渡したものには振動を調整するようなスライド式のボタンは付いてなかったはずだ。

「なら、押し付けずに少し離して使ってみてください」
「ん、でも・・・これじゃあ、何も感じなくなるのよ」
バイブの低いモーター音は聞こえてくるのに、先生の声は不満そうだ。

「そうなんですか。 じゃあ、別のを試してみてください」
「じゃあ、このうずら卵みたいなのを使ってみるわね?」
「あ、はい。 最初はあまり強く押し当てずに・・・そっと・・・」




そんなこんなで持ち込んだアダルトグッズを一通り試してみたのだけど。

「どれも痛いだけだなんて。  相談に来てくれた子にどうアドバイスすればいいのぉ?」

お尻の穴用のものを除いて全てを試した先生がベッドに正座をしてがっくり肩を落としてる。
痛かったのなら、そのまま報告すればいいと思うんだけど。
相談者の女子は道具を使えば素敵なオナニーライフが過ごせると思ってたんだろうか?
もしそうなら、先生が気持ち良くならなきゃ意味がないのか?。


「ねぇ、ビデオとかじゃ気持ちよくなるんでしょ??」
それはそうなんだけど、半分は演技なんだろうし。
「先生のやり方がいけないの? ねぇ、吉沢君はどう思う??」
やり方って言われても直接見てないし。

「ねぇてば、間違ってる?? ちゃんと言われたとおりにしたのよ?  指でする時はこんなに痛くないわ。 人差し指でやさしく擦ってたら熱くなる。  熱くなって、疼いてきて、濡れるの。 濡れてきたらもっと大胆に擦るわ。  人差し指だけでなくて他の二本の指でも、アソコの割れ目を広げたり、充血してきた襞を摘んだり・・・・・・」


先生は実際に指を動かして自分のオナニーを解説し始める。
艶かしくうごめく指先は股間に添えられていないけど、あんな風にオナニーするんだと思うと、その動きだけで下半身が熱くなってくるっ。

下着の上から丁寧に、撫で、いじり・・・、そして、あふれてくる愛液・・・。

あ、そうか! そこでやっと気付く。
先生も僕も基本を忘れて道具にばかり目が向いていたんだ。


「十分に濡れてないから、かな?」
「え? あ・・・そうか、指だっていきなり直接触らないものね」

妙に感心してうなづくと、正座していた足を少し崩す。
お尻をシーツにつけて座り込むと、股間にロングスカートごと手を滑り込ませる。
オナニーを始めそうな状況に僕は慌てて背を向けようとするが先生から待ったがかかる。

「だめっ、ちゃんといて。 見てていいから・・・先生を不安にさせないで」

不安げな、でも真剣な瞳に見つめられて僕は逃げ出せない。
大きく息を吐いて、先生の目を見て、真正面で向かい合う。

「うん。 ありがとう」

そして由紀子先生はオナニーを始めた。 スカートの上から・・・。



「んっ・・・は・・・ぁ・・・」

ちいさい吐息が先生の口からこぼれ出てくる。
股間の奥ではモゾモゾと手がうごめいてる。
擦ると言うより撫でてる感じ? でもそれで十分みたいだった。

「はぁぁ・・・ぁぁ・・・・・・」

聞いてるだけで甘い切なさを感じさせる声が続く。
ゆっくりと股間を撫でながら先生のまぶたが閉じていった。

「ん・・・っ、感じて・・・きたわ。 最初はいつも、これくらいから・・・するの」

女性のオナニーが男と違うのは知っていたけれど、男のようにエロ本などで視覚的に勃起させたペニスをいきなり刺激するのとは全然違う。
まず「勃起」の段階をこうして作るんだ。
股間が痒くてモジモジさせているようにも見えるけど、先生は「勃起」させている。
分厚いスカートの生地と下着を通して性感帯をじっくり昂ぶらせている。

「ぅ・・・んっ! ぁぁ・・・ぅぅんっ、ぅぅん! はぁぁぁ・・・」

声のトーンと手の動きがリンクし始めた。
甘い喘ぎが1つ上がると、身体が跳ね手の動きが少し速まる。

「ン・・・っ、ぁン! はぁ・・・ぁぁぁ、ンンっ、はぁぁ!」

アダルトビデオとは違うとても控えめな喘ぎだけど、それがリアルでイヤらしい!
僕はいつのまにか固唾を呑んで見入ってしまっていた。


「こうしてるのよ? 仕事から帰って、したくなってたら、服も脱がないでそのまましちゃう・・・。   ベッドに身体を投げ出して、スカートの上から両手を太腿で強くはさんで・・・こう、こうして太腿も擦りながらっ・・・ぁぁぁ、感じていくわっ。  服着てるから、擦れるの、あちこちが。 ブラの中でおっぱいが・・・パンティーがお尻に深く食い込んでっ・・・擦れてっ、気持ちよくなってくわっ」

顔を上げた先生は僕の目を見つめる。 見つめながらオナニーをする。
艶やかな唇を半開きにして熱い吐息を吐き出しながら、時折舌を唇の間からチラリと見せ唇を唾液で濡らす。
目をそらさないで!と懇願するかのような目の表情に吸い寄せられていく。

とっくに下半身は反応してて、制服のズボンを前に大きく押し広げてたけど構わないさ。
オナニーなんだから、イヤらしくて当然なんだ。
この痛いほどの勃起は由紀子先生のオナニーがそれだけ魅力的な証拠なんだよ。
無意識のうちに突き出してたけれど、僕はそれを手で隠さない。



「そんなに、先生・・・イヤらしい?? 興奮してる?」
「はい。 すごくイヤらしいオナニーです」
「ああっ、そうなの。 いつもより感じてる! いつもより気持ちいいわっ」

股間の手を強く太腿で挟み込んだ。
ビクビクっと身体を震わせて刺激に反応してるようだ。

「もう、濡れてますよね?」
頃合を見て僕は促した。
「十分に濡れてるなら、使っていいですよ。 そのオチン○ン」


先生はシーツに転がってるペニス型の道具に視線を落とす。
じっと見つめて何かを想像してるようだ。
すると太腿の奥で再び手が動き出し、見つめながらオナニーを続ける。

「大人のサイズですね。 由紀子先生なら経験してるでしょ?  これくらいの大きさに勃起したオチン○ンで愛されたことありますよね? 欲しいと感じますよね?    だったら・・・手に取ってください。  愛してくれる彼氏のだと思って・・・さぁ!」

先生は促されるまま手を伸ばすと擬似ペニスを握った。
そしてスライドスイッチを入れる。
大理石色の亀頭の先が細かく振動し始め、低いうなりを上げる。


「欲しい・・・ですか?」

もう一度背中を押す。

「うん・・・。 欲しい・・・。 欲しいわ」

由紀子先生はそれを愛しげに間近で見つめ、そしてキスをする。
唇で振動を感じ、頬ずりして愛情を示す。

そして足を前に投げ出してM字に開脚させたままスカートの裾を捲り上げた。
ひざ下まであったスカートの生地が、開演の幕のように徐々にずり上がっていく。
ひざ、太腿・・・そして腰まで捲くられて、僕の前に下着姿の股間をさらす!


「由紀子、せん、せい・・・」

薄いベージュのパンストの向こう、レース入りの清楚な白のパンティーにはっきりと・・・先生のオナニーの跡、興奮の証が縦筋になって見えているっ。
その奥に刺激を受けて充血した先生の肉ヒダがあるんだ。
愛液で濡れた由紀子先生のオマ○コが男のペニスを待ち望んでる・・・っ。

そして、そこに・・・手にしたバイブがあてがわれる!
と思い描いたけれど、予想は裏切られた。
由紀子先生は手にしたバイブを差し出してこう言ったんだ。

「続きは、吉沢くんが・・・して」




■ 続 ■




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