![]() ※イメージ画像 今日も始まりましたこの放送、今回は「体育祭」の回と同様に放送室から外に飛び出して、とある学校の文化祭にお邪魔しています。 と言っても、当日はご父兄のお客様も多いので、文化祭前日の学校にお邪魔することになりました。 文化祭前夜の楽しい雰囲気を伝えられればいいですね。 準備はほぼ整っていて、校内ではイベントのリハーサルなどを行っているようなので色々と取材していきたいと思います。 ですが、先生一人ではどこに何があるのか分からないので、ガイドをお願いすることにしました。 この文化祭実行委員のお一人、二階堂耕介くんです! 「はじめまして、よろしくお願いします」 「こちらこそっ、忙しい中お願いしますね」 「男子校でガサツな部分もありますけど、先生とラジオをお聞きのみなさんに楽しんでいただければ幸いです」 あ、言い忘れていましたが、今回お邪魔したのは男子校なんですよ。 先生が勤める学校も男子校なので雰囲気は飲み込めてるはずですけど、どんな生徒さんがいるか、どんな校風なのか楽しみにしています。 「では、さっそく案内お願いできますか?」 「はい、まず・・・こちらから見ていただこうかと思います」 あー、校舎の中は飾りつけもすっかり終わっていますね。 前日で、もっとバタバタしてるかと思ってたので意外です。 「かなり早くから準備に動いてましたから」 なるほど、生徒のみなさんの文化祭への意気込みがうかがい知れますね。 「最初は、こちらを見ていただこうと思います」 ふむふむ、1年のクラスですね。 えーと・・・『1-B メイド喫茶・有頂天』って看板が掲げてありますよ。 え?? メイド、喫茶? 「男子校・・・でしたよね?」 「はい、バリバリの男子ばかりの学校ですよ」 「と、言うことは・・・つまり・・・・・・」 「1年B組の選ばれたイケメンたちが、心からの接待を行います」 「お帰りなさいませ、ご主人様ぁ!」 え、えーと・・・なんと言って説明すればいいんでしょうか。 先生の目の前で深々とお辞儀をしたメイドさんがいます。 フリルが付いたエプロンドレス、ミニスカートに白いタイツ、頭にはカチューシャを乗せて・・・とてもにこやかな笑顔の彼は、とてもスタイルが良くてとっても美人です。 でも、声は・・・どう聞いても男の子、なんですよぉぉ。 「どうぞ、お掛けになって下さい」 「え、ええ・・・ありがとう」 なにかこう・・・先生は今、間違い探しをしてるような、そんな気分でいます。 「今日は当日のメニューはご用意できませんので、こちらでどうぞです」 「あ、ありがとう。いただくわね」 別のメイドさんがグラスにジュースを注いで持ってきてくれました。 彼女、いえ彼も、知的でスレンダーな美人です。 身長さえ180センチ近くなければ・・・。 「いかがですか? 女性の視点で彼ら・・・いえ、彼女たちの立ち居振る舞いは合格点でしょうか?」 あ、先生が審査を?? ううん、そうね・・・・・。 「とってもいいと思うわ。 服の着こなしも、歩き方も、お辞儀も、言葉遣いも、とても女性らしいもの。 でも・・・」 「あ、どこか気になる点がありますか??」 どうなのかしら、これ言ってもいいのかな? 「欲を言うと、らしすぎるの。 文化祭だからそれでいいんだけど、メイドさんらし過ぎて浮いてる感じ? もっと、こう・・・隙があるって言うのかしら。 短いスカートの裾を気にしたり、襟元や髪を何度も直してみたり、そんな仕草があると可愛いと思うわよ」 「おー! なるほどっ!」 「ひゃっ!?」 あ、今、突然メイドさんたちが一斉に、男の子の声で相槌を打ったので、先生、驚いて変な声上げちゃいました。 「さすが田辺先生ですね。 うちの学校でも先生のネットラジオ、ファンが多いんですよ」 さすがと言われるほどのアドバイスじゃないですけどね。 「なので、彼女たちへの実践的なアドバイスついでに・・・その、よろしかったら体験を兼ねて、先生もいかがですか??」 え? いかがです?って・・・・。 あ、でも・・・収録中だから・・・っ。 用意してくれたの? 放送部からサイズも聞いて?? でも、でも・・・教師なのよ、メイド服なんて着てたら・・・。 んー、もう、口が上手なんだから・・・ホスト喫茶にすればいいのに。 そ、そんな訳で・・・先生も、メイドさんになってみました。 「お似合いですよ、すごく」 「うわぁ! お姉さまができたみたいー!」 「そんな、大げさな・・・服着たって、全然らしくないわよ」 服のサイズはピッタリで、タイツや靴まであしらったように違和感なく履けました。 だけど・・・もお、どこからそんな個人情報を仕入れたのか・・・帰ったら、放送部の部長をきっちり尋問しないといけないわね。 「紀子お姉さまと、呼ばせていただいてもいいですか??」 「え、ええ・・・ここだけなら」 「よかったぁ! じゃあ、お姉さま・・・女の子らしい仕草を教えて下さいっ」 なにか、みんな・・・妙にその気になってるみたいだけど、いいのかしら? 男子のメイド喫茶だから、冗談な企画だと決め付けちゃったけど・・・この子達、かなり本気みたい。 「えーと、こう?? こっちがいいのですか? お姉さま」 「そうね・・・うん、それがいいわ。 そっちの方が断然可愛いわよ」 「あっ、ありがとうございます! やったー、褒められちゃった」 「紀子お姉さまっ、わたくしのもチェックお願いします」 「ちょっと待って・・・・・うん、うん、いいわね。 もう少し控え目に・・・そう! 素敵よ」 なにか、段々と・・・先生まで雰囲気に飲まれているみたい。 普通に年下の女の子と会話してるような錯覚に陥ってきたわ・・・声は全員、まったくもって男の子なのに・・・。 「はーい! そこまでで。 先生はラジオ収録のお仕事がありますから、あとは自主練習で頑張るようにして下さい」 「えーっ! 二階堂くんのイジワルぅぅ!」 「そうよ、時間は十分にあるわ。 この子達のやる気を削がないで」 「あ、ああ、はい・・・では、先生がよろしければ・・・」 「あのぉぉ、紀子お姉さま、今度はわたしに・・・・」 「はいはい、よろこんで。 こっちへ来て、先生の言う通りにしてみてくれる?」 「は、はいっ・・・頑張りますっっ」 「素直ないい子ね。 でも、そんなに緊張しなくていいのよ。 力を抜いて、先生に任せて・・・・そう・・・・そうよ、上手いわ・・・・んっ、とっても上手・・・・」 「あのー・・・先生? そろそろ移動しないと、収録の時間が」 「えっ? もうこんな時間?? あらら、大変だわ」 「ありがとうございましたー! 紀子お姉さまー!」(×多数) ふう、ちょっと指導に熱が入りすぎたみたい。 外は暗くなってしまいました。 でも、これで本番当日は大人気間違いないはずよ! メイドとしての可愛らしさに、プラス、大人の色香も伝授したんですもの。 先生自身もドキドキの保証書付よ。 さて、次の出し物に案内してもらいましょうか。 「この先の体育館で、今の時間は・・・コンテストのリハーサルを行っていますね」 渡り廊下を過ぎると、体育館が見えてきました。 中から明かりが漏れてて、音楽が聞こえてきますよ。 それから、マイクを通して声もしてますね。 二階堂くんと一緒に入ってみましょう! 「うわっ、本物のメイドさんだ!」 「えっ? あれれ・・・わたし・・・??」 あれ? どうして・・・・あっ! メイド喫茶でメイド服で着替えたまま、そのまま来ちゃったんだ! あれぇぇ、どうして気付かなかったんだろう・・・。 「にっ、二階堂くん!」 「はい? 田辺先生」 「メイド服のままなら、どうして注意してくれないのっ??」 「あ、いえ・・・気に入って着てらっしゃるのかと・・・」 「二階堂の知り合いの女性か? 丁度いい! 飛び入り美人コンテストのリハ、お願いできるかなー?」 えーと、どちら様・・・。 「コンテストの代表者です。 僕からもお願いしていいですか?」 えっ? この格好のままで壇上に?? 「二階堂、お前の彼女なんだろ? 出し惜しみせずに、その可愛いメイドさんをちょっと貸してくれよっ」 なっ・・・彼女? 二階堂くんのっ?? 「とってもメイド服がお似合いですから・・・」 「なあなあ、このとーり! さすがにみんなダラけて来てて、真面目にリハしてくれないんだ・・・だから、なっ、このとーりだ!!」 え? 確かに、遅い時間までリハーサルに頑張ってたのかしら、スタッフのみなさんの動きが緩慢に見えますね。 でも、それとこれとは・・・ちょ、ちょっと、土下座なんてっ。 「やっぱり、ダメ・・・ですか、ね?」 そう言われると・・・教師として・・・んんー・・・・。 (ざわ、ざわ・・・・・・・・・・・) (ざわ、ざわ、ざわ・・・・・・・・・) 「それでは、エントリーナンバー1番! 紀子さんの登場でーす!」 (おーっっ! パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ☆) で、結局・・・断わり切れませんでした。 先生は今、体育館の特設ステージで、メイド服を着たまま司会者に紹介されています。 「紀子さんは、なんと! メイド服での参戦っ。 なぜか?なんて野暮なことは誰も聞きませんよねー? なぜならっ、こんなに可愛くて素敵なんですから理由なんて必要ないのです!」 なんだか、無茶な言われようで・・・。 「それでは、さっそくインタビューを敢行しましょう! まず! スリーサイズを教えていただけますかっ??」 さっそく、嫌な予感が的中・・・。 「えっ、えーとーおー。 言わないと・・・ですか。 あー、そうですねー、85、58、87・・・だったら、いいかなーっと」 「おおーっ! なんて素晴らしいプロポーションなんでしょう! 女神アフロヴィーテも平伏す美の配分値ですっっ」 (おーっっ!! パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ☆) 司会者だけでなく、イベントのスタッフたちも盛り上がってくれてるみたいです。 目が活き活きとしてきたというか・・・ギラギラというか・・・。 メイド服のせいで、先生は短いスカートを手で押さえるのに必死です。 だって、壇の下からだと・・・タイツは履いてても、恥ずかしいですからっ。 だけど、みんなが盛り上がって前日の準備がはかどるなら・・・先生も頑張りますね。 「ではっ、次の質問! 彼氏はいらっしゃるのですか??」 え? さっき、二階堂くんの彼女だと勘違い・・・。 「おーっっ、その視線の先は愛しい彼! 文化祭実行委員一のナイスガイ、二階堂氏へ向けられた熱い恋の眼差しなんですねっ?」 えーっ、いや・・・だから・・・それは君が勝手に。 「オーマイガっ!! わたくしの恋の戦歴に、また1つ敗北の文字が刻まれましたっっ。 でも挫けません! こんな愛らしいメイドさんの間近にいられるのですからっ、この涙に悔いはありませんとも!」 (\アハハハハハハっっ☆/) まったくの勘違いだけど、二階堂くんが迷惑でなければいいのかな? あれ? 二階堂くんは先生と視線を合わさないですね。 付き合ってる彼女がいるのかしら・・・。 スラリと細身で背も高いから、共学でなくてもモテそうだものね。 「ではではっ、最後の質問ですよ! このラスト質問への回答で、ぜひライバルを引き離して下さいっ!」 あー、そうね・・・忘れてたわ、コンテストだったのね。 「じゃあ、ズバリお聞きしますよ! エッチは好きですかーっ??」 「は、はいぃ??」 「はい、という事はお好きなんですねーっ?」 「いえ、好きだなんて言って・・・・」 「たまりませんねぇ! こんな愛らしいメイド姿で誘惑されたら、ひとたまりもありませんっっ! 毎晩なんでしょうかー?? お相手はもちろん二階堂くんですよねーっ? メイド服は着たままですよねー? あ、これはわたくしの趣味でしたっ。 でもっ、メイドさんと着たままエッチ!! 一晩で何回出来ることでしょう!?」 (うおーっっ! すげえーーっ! 二階堂やるうーーーーっ!!) ちょ、ちょっと君っ! 暴走・・・暴走しすぎよっ! 「ちなみに、体位は・・・・あー、いえ! わたくしが当ててみせますぞ! 紀子さんの好きな体位は・・・うーん、見えてきた・・・見えてきましたよっ、ベッドで激しく絡み合って愛し合う二人の姿がっ!」 (正常位だっ! バカ!後ろからだろっ、俺は上に乗ってほしいぞっっ) な、なにを言い出すのっ! ここは学校よっ、学園祭なのよっ。 「こっ・・・これわ! 意外ですっっ、こんな愛らしい紀子さんがっ、あんなワイルドな愛され方が好きだなんてぇぇ! でも! これが真実ならっ、伝えねばなりません!!」 (早く教えろっ!! どんな体位なんだっ? もうたまらないよっっ) ちょっと、止めなさい! これ以上女性を辱めるのは、先生っ、許せませんからっ。 「紀子さんが、愛する彼に求める、エッチでの体位は・・・・・そう、ズバリ!!」 「いいかげんにっっ・・・・・・・って、あれっ??」 あれ? あれれ?? 急に真っ暗に・・・どうして? 「こっちです、先生」 「えっ? 二階堂くん・・・なの??」 「電源を落としました。 目が慣れるまで足元に気を付けて」 「あ、うん・・・ありがとう・・・」 えーと、その・・・先生は二階堂くんに助けられたみたいです。 体育館で使用してるブレイカーを切ったそうで、それで館内が真っ暗になって、彼は先生の手を取って壇上から無事に非難させてくれました。 「すみません・・・あいつは調子に乗るとハメを外しすぎるんです。 基本、いいヤツなんですけど・・・本当にすみませんでした」 「あ、うん、うん・・・彼なりに盛り上げようとしたんだろうし、リハーサルだものね。 驚いたけど、怒ってはいないわ」 「本当ですか?? あとで委員会として厳しく言い聞かせますから」 「んー、そんなにキツく言ってあげないでね。 彼、勘違いもしてたみたいだし・・・。 ほら! 先生が二階堂くんの彼女とかなんとか・・・それで、ちょっとイジワルしたくなったんじゃないのかしら?」 「そう・・・ですか」 「歳なんて釣り合ってないし、二階堂くんにも彼女いるのでしょう?」 「そんなこと、ないですよっ」 「え?」 「あぁ、いえ・・・彼女はいませんし、先生もその・・・あ! メイド服、すぐ着替えに戻らないといけませんねっ」 急に焦りだした二階堂くん・・・ちょっと可愛いです。 男の子にそう思うのは失礼だけど、年下だし、いいわよね? 「そうね・・・でも着てたら、結構気に入っちゃったんけど・・・すぐ返さなきゃダメ?」 「いえっ、それは先生用に特別にあつらえたものですから、お土産に持って帰ってもらってもいいくらいで・・・あ、もちろん、ご迷惑でなければですが」 「うん、ありがとう。 じゃあ、このまま収録させてもらうわね」 レンタルかと思ってましたが、それならば好意に甘えちゃいますね。 可愛らしい服って、いくつになっても憧れます。 「では、こちらへ・・・2年の理系生徒の力作が見られる出し物があります」 二階堂くんはお仕事モードに戻ったのかな? 事務的に先生に話しかけてます。 先生的には、さっきみたいに焦った彼の方がタイプなんだけど・・・あ! 先生の好みはどうでもいいですねっ。 二階堂くんに続いて校舎二階へと階段を登りますよ。 「あれ? 連絡はしておいたんだけどな・・・・」 どうしたんでしょう? 二階堂くんがとある教室の前で思案しています。 「すみません。 責任者にはメールで予定時間より遅くなると伝えていたんですが・・・」 あ、教室のドアに貼り紙がありますね。 えーと・・・『待てなくなったので後はヨロシク!』と書かれてますよ。 「まぁ、この出し物は一人で操作ができる文化祭の自信作なんですけどね・・・」 一人で? 自信作?? いったい何の出し物なんでしょう。 廊下にはメイド喫茶のような看板は置かれていませんが・・・。 「全自動のお化け屋敷なんです」 「えっ・・・お化け、屋敷??」 「はい、ハード面のロボット工学とプログラミング技術、深層心理に基づいた視覚音響デザインを用いて、運行には一切人の手を排して管理者一人だけでどれだけのことが出来るか試す意欲作なんですよ」 で、でも・・・お化けはお化け、なのよね?? 「恐怖レベルも調整可能で、レベルによってプログラムが変わるシステムなんです」 そんなに誇らしげに言われても・・・お化け、なのよね? 「男子校なので、男子の被験者は得られたのですが女性客のデータが乏しくて・・・一番若い女の先生が43歳なので」 それで、先生にっ?! 先生に・・・怖がってもらいたいと? 「データ取りもパソコンが自動に記録するので責任者がいなくてもいいのですが・・・」 え? なに?? 二階堂くんのその目は・・・。 先生に被験者になれ、と? 一人きりで? 怖がってくれ、と?? 「責任は実行委員として取れますが、同意は先生ご自身からでないと」 そんな目で・・・さっきみたいに可愛く見える目で、訴えないでっ。 分かってるわ。 大切なことだって・・・分かってるけど、でも先生っっ。 「お願い・・・できますか?」 「え、ええ・・・先生にできることなら・・・」 あー、言っちゃった・・・・・。 お化け屋敷、すごく苦手なのに、半分も進めずに引き返したことも多いのに、二階堂くんがあんな目で見つめるから。 (カチ・・・・・・カチカチ・・・・・・・・・・・・) (ブゥゥゥン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・) 『先生、準備OKです。 どうぞお入りください』 廊下で待ってた先生に、スピーカーから二階堂くんの声が入室するよう告げました。 日が暮れて冷えて来てるのに、待っている間に手にびっしょり汗をかいてます・・・。 ちょっと、足まで震えてるかな? まだ何も始まってないのに。 『先生?? どうぞ、ドアを開けて入って下さい。 いくつものモニターで管理してますから、もし何かトラブルがあれば、すぐに停止をして駆けつけますから』 トラブル以前の話なんだけどな・・・。 ええい! もう仕方ないわっ! 突撃あるのみっっ、頑張れ紀子!! 「い、い、い・・・・・いきますっっ!」 (どーん! バタンっ・・・・ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタっ) 「ひゃっっっっ!?」 (バタンっ、バタンっ、バタンっ、バタンっ、バタンっ!!!) 「ふえっっっっっっっっ!!!!」 (ぎいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ、ドーンっ!!) 「ひいぃぃ・・・・・・・・っっ!」 (ウヒャャャ、ウヒャャャ、ウケケケケケケケケケケケケケっ) 「はわっ、はわっ、はわっ、はわわわわわわっっっっぁ!」 (キィィィィィィィィィィィ! バァァァァァァァァァン!) 「ひぃぃっ、はぁぁっ、ふぅぅっ、ほぁぁっ、へぇぇぇぇぇぇっ!!」 (ドスンっ、バタンっ、ドスンっ、バタンっ、ギャァァァァァァ!!) 「ひっ・・・ひっく、ひっく・・・ふぇぇ、ふぇぇぇぇぇンン!」 (アハハハハっっ、アハハハハハハっ、アーーーーハハハッ!) 「ふえーーーーーン! ふえぇぇぇぇーーーーンンっっ」 『先生っ? 紀子先生っっ??』 「ひっく・・・ひっく・・・ひっく・・・ひっく・・・・・・・」 『一旦止めます! すぐ行くので、先生は動かないでっっ!』 (バタバタバタバタ・・・・・・・・っっ) 「先生っ、大丈夫ですかっっ!?」 「ふえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!! 怖かったよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」 「す、すみません・・・紀子先生、こういうの苦手だったんですか」 「だってぇ、データが要るとか、そんなの言われたらぁぁぁぁ」 「すみませんっ、ごめんなさいっ、気付けなくて・・・本当に申し訳ありませんっっ」 「ぐすっ、ひくっ、ぐすっ、ひくっ・・・・・・・・・」 「あの、立てますか??」 「・・・・・・・・・ううん」 「じゃあ、僕が背負いますから保健室へ行きましょう」 「それも・・・・・・・・無理・・・・・・・・」 「僕の背中に掴まるだけですよ。 それも無理なんですか?」 「う、うん・・・・・だって・・・・・だって」 「だって??」 「・・・・・・・・・・・言えない」 「えーと・・・・ひょっとして・・・・」 「怖かったんだもん・・・・・・・・すごく怖かったから・・・・・・・・」 「あー・・・・・じゃあ・・・・・メイド喫茶から先生の着替え、持ってきますね」 「イヤっ!! まだ怖いからっ、一人にしないでぇっ」 「は、はい・・・・でも、それじゃあ、どうしようかな・・・・」 「日が暮れて冷えてきましたし・・・・早く履き替えないと・・・・」 「う、うん・・・・・・・・」 「一応、脱いでた方が・・・・・・」 「う、うん・・・・・・・・・・・・・」 「じゃあ、僕は部屋を出て・・・・」 「・・・・・・・・・っ!!」 「あ、はい・・・分かりました。 後ろ向いて目を閉じてますね」 (スルっ・・・・スルルっ・・・・・・・カサ、カサ・・・・・・・・) 「目を開けて、いいですか?」 「・・・・・・・・・・・・・・・は、い」 「これ、どうぞ使って下さい」 「ありがとう・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「あ、あのっ。 寒くないですか?? 保健室へは?」 「うん、大丈夫・・・・・・ごめんね・・・・・・・こんな先生で」 「いえっ! 僕の責任ですからっっ、先生は何も悪く・・・」 「ありがと、二階堂くん・・・・もう立てる、かな?」 「じゃあ、保健室で少し休みましょう。 生徒の為に、まだ開いているはずです」 「うん・・・・だったら・・・・おんぶ、してくれる?」 「はっ、はい・・・どうぞ」 「ありがとう」 こほん! えー・・・先生は今、学校の保健室のベッドで休んでいます。 二階堂くんは、替えの下着を買いに行ってくれました。 保健室に行く途中、メイド喫茶の生徒さんやコンテストのスタッフさんに見つかって、保健室はお見舞いの人で一杯になったんですよ。 あー、一部にはまだ二階堂くんの彼女と思われてましたけど・・・。 その中で一番心配してくれたのが、コンテストの司会の子だったのは驚きでした。 二階堂くんの行ってた通り、根はいい子なんでしょうね。 リハーサルで調子に乗りすぎたことも謝ってくれましたよ。 いろんなことがありすぎた収録でしたけど、こうして落ち着いてみると、楽しい収録だったかな? 聞いてるみなさんはどうでしたか?? 頑張って文化祭を準備している他校の生徒さんの息抜きになっていればいいですね。 では、今回の放送はこれで終わりたいと思います。 最後にお世話になった二階堂くんにもコメントして欲しいけれど、個人的に、その・・・・ゆっくりお話もしたいし・・・・ちゃんと感謝と謝罪をしたいので、放送が長くなってはいけないのでラジオの収録はここで終わりたいと思います。 ではでは、次回の放送でまた会いましょうね。 あ、帰ってきたみたい・・・・。 どうしよう、着替え・・・きっと気を使って、部屋を出て行っちゃう。 寝たふりしてようかな? それなら、しばらくいてくれるし・・・。 毛布かけないで・・・メイド服のまま、寝相が悪いフリをして・・・・・・・。 ね、二階堂くん・・・・・いいのよ・・・・・先生、眠ってるのだから・・・・・・・・・・。 |
番組では、紀子先生に聞きたい、教えて欲しい、相談したい事を大募集しています。 勉強や友達の事、恋や性の悩み・・・等など、お気軽に下記のフォームでお送り下さい。 もちろん、身近な出来事の報告や放送への感想などでもOK〜。 紀子先生が親身になって答えてくれます。 放送内で投稿が採用された方には、 放送部秘蔵の「紀子先生プライベートフォト」をプレゼント! 伝えたい内容と、配信時に公開しても良い名前(ペンネームでも可)を書いて下さい。 但し、採用時にこちらで内容を要約する場合もありますのでご了承下さいね。(^^;) 投稿方法に関しましては、こちらの「ご説明ページ」をご覧下さい。 「内容確認」ページの「送信」ボタンを押した後 エラー表示が出る場合がありますが、 内容は送られていますのでそのままページを閉じて下さい。 紀子先生共々、皆さんからのメールをお待ちしています。 ・・・放送部一同・・・ |