みなさん、こんにちわ。 いつも放送を聴いてくれてありがとう! ![]() 今回は、出張収録が好評だったので、放課後の部活動取材を行うことになりました。 しかも! 女子高・・・女子だけの高校なんですよ。 放送を聴いてくれてる男子は、きっと興味深々じゃないかしら? 先生も学校はずっと共学だったので、女子高には興味がありますよ。 ひょっとして小説の中のような世界が繰り広げられてるのでしょうか?? さっそく、事前に指定された部活動を順に覗いてみますねー。 さて、まずは体育館に来てみましたよ。 今は新体操部の部員さんが練習をしています。 新体操と聞いて華やかなレオタード姿を想像してましたが、みなさんTシャツにジャージと、いたってシンプルな服装でリボンを操ってます。 「こんにちわー、よろしくお願いしますね」 「部長の神岸です、こちらこそよろしくお願いいたしますわ」 神岸さんはスラリとした背の高い女生徒さんです。 長い髪をアップにして、とても優雅な物腰の方ですね。 「田辺先生は新体操のご経験はおありですか?」 「いえ、高校では水泳部にいて部もなかったので、間近で見るのは初めてですよ」 「なら、地味な練習なので意外に思われたでしょうか?」 「あ、いえ、基礎は大切ですから地味だなんて思いませんよ」 「大会前にはレオタードを着て、本番のプレッシャーに慣れる練習もするのですよ」 「なるほど、大会本番の雰囲気を感じるのですね」 「でも今日は、ネットラジオの取材ということで特別に練習したいと思います」 「え・・・えっ・・・えええっっっっ???」 突然っ、みなさんが練習を止めて・・・その、ジャージを脱ぎ始めました! 広い体育館の中でっ、あ、下着までっ?? 堂々と脱いでます・・・。 「女子ばかりですから慣れると気になりませんわ」 「そう、なんですか・・・」 女子高なので確かにそうかも知れませんが、十数人の女子が一斉にブラまで外してレオタード用のインナーに着替えてる様は・・・ちょっと驚かされますね。 「では、私も失礼して」 「あ、はい! 後ろ向いてますねっ」 「お気になさらず収録下さい」 ラジオだとは言っても、目の前で堂々と裸になられると気になります。 でも、なるほど・・・堂々と出来るくらい素晴らしいスタイルです。 練習の成果なんでしょうね、無駄のない引き締まった身体をされてますよ。 同性から見てもうらやましいくらいに。 「部長! 全員着替え終わりました」 「では、二班に分かれて、一度通しでやって見せてちょうだい」 お揃いのレオタードに着替え終わった部員さんが、二手に分かれて練習を始めました。 さっきまでと違って、音楽が流れていれば大会の実演と思えるくらいの演技です。 リボンが活き活きと舞い、女子部員の手足が軽やかに弾んでいます。 「岬さんっ、ちょっと待って! そこはもっと腕を上げて・・・違うわ、こう! 代わりにやってみるから見てなさい」 髪をツインで結んでいる部員に注意をした部長さんが、中央に歩み寄って演技し始めました。 あ・・・なるほど・・・全然違いますね。 素人目にも腕の使い方がすごくダイナミックです! 躍動感があるし、優雅さも感じる・・・他の部員達も先生と同じ感想を持っているのでしょうか、うっとりとした眼差しで見つめてますよ。 「ありがとうございます!」 「今のところを気を付けて練習を続けなさい」 厳しすぎず優しすぎず、そんな指導を下級生にしているみたいですね。 「神岸さん、とても魅力的な演技でした」 「ありがとうございます。 皆、素質のある子ばかりですから頑張って欲しいのです」 部員を見つめる部長さんの目は、我が子を見つめるような優しい瞳をしてます。 そして部員のみなさんも、部長を尊敬しているのがありありとうかがえますね。 「高梨さん、今のところなんだけど・・・」 あ、また神岸さんの指導が始まるみたいです。 「こうは、出来ないかしら?」 ショートカットの子の手を取って直接演技をしてますね。 「いいえ、違うわ。 こうよ・・・分かる? こう手首を使うの」 他の部員も練習の手を止めて指導を見入ってます。 「そう・・・で、こうよ。 そう、いい子ね。 次はそうするのよ」 「はい! 神岸お姉さまっ」 「・・・・えっ?」 あれ? なんで部長じゃなくて「お姉さま」?? 「富田さんも、こちらへ来て。 さっきの身体の向きだけど・・・」 そう言えば・・・下級生部員っぽい子達は、尊敬を超えた眼差しを彼女に向けてるような気も、するよーな、しないよーな、なんと言うか・・・。 「はいっ、お姉さま・・・ありがとうございますっ」 「ふふっ、小夜子は素直ね。 もっと練習すればもっと可愛くなれるわよ」 「は、はい! 頑張りますっ、お姉さまに認められるためにも!」 えーと・・・そのぉ・・・部長さんも優しく指導してますけど、雰囲気がどうも。 「どうですか? この子達の演技」 「あー、そーですねー・・・とても可愛いと思いますよ」 「ありがとうございます。 でも・・・可愛いだけではダメなんです。 女性としての魅力も身に着けないと良い演技とは言えません」 「そう、なんですかぁ・・・難しいですねー」 「そうなんです。 この子達にも、田辺先生のような大人の色香を身に着けてもらわないと・・・」 部長さんの視線がネットリと絡み付いてくるような気がするのは、どうしてでしょう? 「先生なんて不摂生で、あなた達と比べたらスタイルは全然ダメだし」 「いいえ、私の目には先生のスーツの下の、水泳部で鍛えられた魅力的なボディーラインが見えますわ」 「そんなことないでしょ? ほら、腕とかプクプクしてるし」 「あら、そうなのですか? そのようには見えませんけど・・・」 「あっ、神岸さ・・・ん??」 「さほど贅肉はありませんわよ。 むしろ引き締まっていてスベスベした、素敵なお肌ですわ・・・」 褒められるのは嬉しいですけど、腕をずっと撫でられるのは・・・。 「それに、とても麗しい良いバストをお持ちですし」 「ありがとうっ、あなたみたいなスタイルの良い子に褒めてもらえて光栄だわ」 「私なんて・・・ほら、膨らみは足りませんのよ」 部長さんの手が、先生の手を取って・・・。 「うらやましいです、同じ女性として・・・触らせてもらっても、よろしい?」 「えっ? えっ? 今ここで、ですっ?!」 「では、失礼して・・・あっ、やっぱり・・・とても弾力がある」 「ちょっ、ちょっと・・・待って!」 「ブラの上からでも分かりますわ。 とても形良く整った魅力的な膨らみが・・・」 「あ、あ、ありがとう・・・でも、もうそろそろ・・・」 「素敵ですわ、田辺先生のバスト・・・うらやましい」 「あっ・・・そんなに揉まないでっ」 「じっとなさってて。 痛くはないでしょ?」 「そういう意味じゃなくっ・・・てっ」 「大丈夫、粗野に扱ったりしませんわ」 「そ、それが逆に・・・・・・っ」 「逆に、なんですの??」 「い、いえっ・・・女性同士ですもの、ねっ・・・」 「そうですわ。 こんな素敵な胸、特定の殿方に独り占めさせるなんて・・・」 「えっ? 今、何を?」 「あら本音が・・・失礼。 本当に魅惑的・・・部員の子たちと違って大人の女性の色香が、こんなにも溢れ出していて・・・同性なのに、気持ちが昂ぶってしまいそう・・・」 部長さんは目と鼻の先で先生を見つめてます。 頬がほんのり赤らんでるのは、さっきの指導のせいでしょうか? いいえ、汗一つ息も切らせないで演技してたので、これは・・・やっぱり・・・。 「こんな素敵なボディ、私のあの子達にも見せたいです。 先生のレオタードならすぐに用意させますね。 着替えは私が手伝いますわ。 でも、インナーは予備があるかしら・・・? なければそのままで。 下が透けて見えてしまいますけど構いませんわよね?? 女性同士ですもの・・・むしろ、何も身に着けずに演技して欲しいくらい。 恥ずかしいのでしたら私も脱ぎますわ! 二人で、身も心も曝して・・・あの子達に、艶やかな大人の演技を見てもらいましょう!」 「・・・・・・・っ」 「あっ・・・先生っ?」 「・・・・・・・・・・・・・・・・っっ」 「紀子先生、どちらへ・・・っ!?」 はあ、はあ、ぜえ、ぜえ・・・い、今のが、ウワサの「禁断の花園」だったのかしら? だとしたら、あのままいたら先生も、あの部長さんを『お姉さま』と・・・・・・。 あ、詮索と想像は止めておきますねっ。 あの人たちが納得してるのなら、それでいいことですから。 では、次の部活訪問は・・・先生も出身校で在籍していた水泳部です。 慌てて飛び出してきたので、今いる場所が把握できてませんが・・・あ、こちらの方から水の音が聞こえてきますよ。 屋内プールで年中練習出来るそうなので、ちょうど練習中かも知れません。 行ってみますね! んと・・・あれ? 水の音は確かにするのですが、入り組んだ場所に来てしまいました。 えーと、ここは・・・?? 「それって、恵理香の勘違いだよー、きっと!」 「そうそう! 優しそうな彼氏だし、ありえないって」 「そお、かなぁ・・・でもぉぉ」 水音と一緒に女生徒の声もしてきますね。 「でもでも! いつも指でグリグリってしてくるんだよーっ」 「あははっ、そんなのあたしはいつもだよー」 「されるされる! で、怒ると止めるんだけどねっ」 なんの話でしょう? 「昨日はそれ、止めなかったんだよぉぉ、そして・・・」 「先を押し当てられた??」 「え? マジっっ? 恵理香、体験しちゃったわけ??」 ここは、どうやらシャワールームのようです。 ロッカーが並んだ部屋の奥から水の音と生徒の声が聞こえてきます。 「押し当てられた・・・」 「うっへー! 見かけによらず大胆な彼氏ねーっ」 「で、されちゃった? まだ未遂??」 「先っぽ・・・だけ・・・されちゃった」 「恵理香やっるー! あたし達の中で一番乗りだ!」 「前のバージン卒業は一番遅かったのにねー」 「痛かったよぉぉ、先だけでも裂けちゃいそうだった!」 「ほほーっ、ワセリンとか塗らなかったんだ?」 「えー? ワセリンとか塗るんだ?」 「でなきゃ、無理! だってあんなに痛いんだもん」 「でも、クセになるって言うねー」 「うはぁ、クセになるのかぁ・・・それ、ヤバイなあ」 えっ? えっ? えっ? えっ? そんな話、大声で、堂々とっっ。 「無理だよぉ、あんなの・・・奥までなんてっ」 「最初は指で、それから専用のを使うんだって」 「あーっ、知ってる知ってる! 先の細いのだっ」 「細くても無理だよ・・・ぉ」 「ワセリンたっぷり塗って、少しずつ慣らしていくんだって」 「うわー、まさに開発されていくって感じ??」 ちょっと! ちょっと! こんなの収録できないじゃない!! あーっ、止めなきゃ・・・レコーダー! 「開発なんて・・・されたくないよぉ」 「あたしは、アリかなっ。 最近マンネリだし」 「じゃあ、仁美がまず試して報告してよ!」 「OKOK! じゃあ、まずは自分の指で試してみようかなっ?」 「えっ、ここでーっ!?」 「あはははっ、いいぞー! やれーっ、仁美ぃぃ!」 「仁美、いきまーす! 石鹸を指にたっぷり塗ってっ・・・・・・と」 ちょっとダメ! と、と、とりあえず、出ますっっ! 水泳部の取材は・・・あっ! シャワー室から変な声がぁぁぁぁ。 「んっ・・・はぁぁ! やっぱ・・・ぁぁぁっっ!」 あーっ、あーっ、あーっ! 本日は晴天なりーっ、只今マイクのテスト中ーっ! 撤収です!! 今すぐっ、早急にっ、この場を立ち去りたいと思いますっっ! 「でもっ・・・でもっ・・・なにっ? これェェェっ・・・・・・・・・」 「痛いけどっ・・・なんかっ・・・ビリビリしてくるぅぅぅぅ!」 「指の先だけなのにっ、んんんっ! 頭の中グチョグチョになるよっっっ!」 「気持ちいいって言うより、無茶苦茶されてる感じィっっ!」 「このままっ・・・このままっ、あそこ触られたらっっ・・・きっとっ、変になる!!」 「変になってっ、クセになっちゃうよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 はあぁ、はあぁ、ぜえぇ、ぜえぇ・・・い、いったい、どれだけ明け透けなのっ? 女子だけだからって、程度があるわ! ふぅぅぅぅ、最後の変な声、入ってなければいいけど・・・。 と、とりあえず、放送で使える箇所だけ使って下さい。 と、言うわけで・・・運動部の次は、文化部へ向かってみましょう! 今度は何事も起こらないことを祈りながら・・・・。 「お、お邪魔・・・・・しまーす」 あれ? 部室のドアを開けても誰も反応してくれませんね。 部屋の奥でみんな、椅子に座ったまま微動だにせず本を読んでます。 マンガ研究部・・・確かにここでいいはずなんですが。 「あのぉぉぉ、ネットラジオの取材を・・・・・」 「うっそーっっ! この組み合わせ信じられないっ!」 うわっ! 一人の女生徒が突然立ち上がって叫びましたっ。 「えーっ! ロイ×トシ?? そんなのあったんだ!」 「マジ信じられない! 描き手氏ね!って感じ??」 「ほんと、自重汁!だよねーっ、このカップリングっ」 なっ、なんの話なんでしょうか?? さっきみたいな話だったら、今すぐ撤収しないと・・・っ。 「あ、お客さん・・・・・」 「おーい! 部長ー! 誰か来てるよーっ」 あ、みんな、ようやく先生に気付いてくれたみたいです。 部長と呼ばれた女子がこちらへ来ました。 「あ、ラジオの?」 「はい、田辺です。 収録・・・いいかしら?」 マンガ研究部の部長さんは、メガネにお下げ髪の、色白で可愛らしい女の子さんですよ。 「どぞ、取材しても面白くないと思いますけど」 「は、はあ・・・では、お邪魔しますねー」 部長さんはちょっとクールな女性のようですね。 部員さんたちも、さっきの女子が見ていた本に群がって先生には無関心みたいですし。 「部長の本宮です」 「よろしくねっ。 ところで・・・部活ではマンガのどんな研究をされてるの?」 「見ての通りです」 「あー、マンガ本を読んで、みんなと討論・・・するのかしら?」 「することもありますし、しないこともあります」 「じゃあ、今はどんな話だったのかしら?」 「カップリングですか? トシ×ロイはアリで、ロイ×トシはナシという議論ですね」 「えーとぉぉ、専門用語が・・・」 「カップリングは恋人関係の相関で前者が責める側、後者が受ける側。 トシとロイは人気アニメの登場人物で、トシ×ロイはトシがロイを押し倒すマンガを描いてる同人誌のことを示してます」 え? 押し倒す?? 「さっきの本だと、連邦軍のトシユキ・ゼノンが捕虜にしたロイ・ナヴァールに欲情して、激情のまま押し倒し、愛を注ぐ内容ですね」 「それって・・・どちらも男性の名前じゃ?」 「ええ、もちろん男同士の愛の交わりですよ。 こんな感じ、です」 「ええぇーーーーーーーーーーっ!?」 い、今、部長さんから見せられた本は・・・ラジオで良かったと思える内容で・・・つまりその・・・男同士が、過激に刺激的に、くんずほぐれずなマンガなのですっ。 「そんな、『えーっ!』ってヒドイですぅぅ!」 「そーですよー! ♂×♂な組み合わせを差別しないで下さいっっ」 「そーです!そーです! ロイは私の嫁なんですからぁぁ!」 驚きの声を上げた先生に部員のみなさんが詰め寄ってきましたっ。 これが作品への愛情なんでしょうか?? ジェンダーフリーという言葉を改めて考えないといけないのかもしれません・・・。 「わ、分かりました・・・これを機会に勉強させてもらいます」 部員のみなさん、ようやく納得してくれたみたいです。 でも・・・先生にはちょっと理解しかねます。 尋ねたいことがあるのですが、勇気を出して部長さんに聞いてみますね。 「あの、男同士ってことは、女性は入る余地はないのですか? つまり・・・好きな男性キャラクターと自分が恋愛する、みたいな感覚は?」 「ありますよ。 それもアリで、これもアリなんです」 ふむふむ、男女間の恋愛を否定している訳ではないのですね。 「じゃあ、もう一つ・・・この手のマンガも、部活動で描いたりするの?」 「描きますよ」 「男性のリアルな裸・・・描き辛くない??」 「特に。 ネットに豊富に無修正の写真資料が出回ってますし」 「じゃあ、やっぱり・・・リアルな体験で描いたものじゃないのね」 あ、あれ? 部長さんが急に黙ってしまいました・・・。 なにか気に障ることを言ってしまったのでしょうか? 「リアルで体験しなくちゃダメなんですか??」 あ、やっと返事が返ってきました。 でも、なぜか怒った素振りで先生を見ています。 「と言うか、かなりリアルな描写でしょ? この本の、ここ、とか・・・この表現、とか・・・ビデオや写真だけで描けるのかなーって」 「描けますよ。 いけませんか?」 「それが悪いなんて言ってないわ。 ただ・・・愛し合う行為は、例え架空の同性同士を描くにしても、実体験があればよりリアルに描けるんじゃないかな?って思うの」 「それは・・・理屈では、そうですけど」 ん? ここは触れちゃいけないところだったのかしら? 「現実の恋愛なんて身勝手で、お互いのエゴのぶつけ合いじゃないですかっ」 「そうよね、ぶつかって、でも愛し合える・・・それが恋愛だわ」 「そんなの、労力の無駄です」 「そうね・・・無駄なことって多いかな? 仲直りするくらいならケンカしなければいいのにねっ。 でも、仲直りすれば、もっと愛しくなるのよ。 前よりもっと好きになってる・・・仲直りの後の最初のハグはね、とっても素敵なの。 もっとこの人を愛したい!もっとこの人に愛されたい!って気持ちが爆発しちゃうわ」 「そうしてエッチして、元の鞘ですか・・・バカみたいです」 「ふふふ、言われてみるとホント、バカみたい。 ケンカしてたこともすっかり忘れて、それまで以上に好きになった人の胸に飛び込めるわ。 飛び込んで・・・すごく満たされるの。 同じように愛されてるのに全然違う! なにかもう、全てが弾けるわ。 それまで感じてた恥じらいも忘れて弾けちゃうの」 「そんな恋・・・したいとは思いません」 「本当に? ねぇ、この本のこの場面・・・彼がこんなことされて、こんなに声を上げてるのって、なぜなのかしら?」 「それは、性的な情感があふれ出して・・・」 「それだけ? 肉体的な情感だけでこんなに乱れるかしら?? 誇りある軍人さんなんでしょう? なのに、屈辱的な行為を受けて恍惚としてる」 「だから、それはっ、彼の中のマゾヒズムが・・・」 「こうされたら、彼は誰にでもこんな淫らな顔を見せるの?」 「いえ・・・それは、相手が・・・」 「カップリングって言ったかしら? 大切なのよね? ここに至るまでに培った二人の間にある心の糸があって初めて成り立つ愛なんでしょう??」 部長さん、うつむいて真剣な表情で考えてくれてます。 「そう、ですね・・・ここには描かれてませんけど、作品本編の中で激しい衝突や葛藤が二人にありましたから」 「そんな面倒な部分も含めて、恋愛、じゃないのかしら?」 部長さんの頬が少し赤らんでます。 さっきよりずっと可愛く見えるのは気のせいでしょうか? 度の強いメガネをコンタクトにしたら、男の子が放っておかないかも? 「先生は・・・田辺先生は、恋人はいらっしゃるのですか?」 「うーん、残念だけど今はいないわよ」 「だったら、前の彼氏でいいです! 男性に愛されるってどんな感じなんですか??」 「どんなって・・・具体的に?」 「はい! もしこれからリアルな恋をして、結ばれる時に戸惑わないよう教えてもらえませんかっ?」 「ええ、まぁいいけれど・・・」 可愛く明るくなってくれたのはいいけれど、少しダイレクトすぎない? 「やっぱり、裸が基本ですよね? 全部見られちゃうんですよね?」 「そ、そうね・・・服着たまま愛されることもあるけど」 「下着だけを脱がされてっ?」 「まぁ、そう・・・なるわね」 「シャワーも浴びずに愛されるんですかっ? あそこをっ」 「う、うん・・・恥ずかしいけど、求められちゃったら」 「汚れてるのに・・・あ! それだけ相手は先生のことが好きなんですねっ?」 「ま、まぁ・・・そう・・・なのかなぁ??」 ちょっと話の流れが・・・っ。 「先生も、するんですよねっ? 相手のを・・・その場合は」 「うーん・・・して欲しいって言われたら・・・」 「相手のも汚れてるのに・・・はっ! これが愛?! 愛の媚薬にっ?」 「あのー、本宮さん? 一旦収録を終えてもいいかしら?」 「男性のこれを・・・わたし、出来るかな??」 「えーと、聞こえてます? 内容が過激になってるので一旦ここで・・・」 「太いし、長いし・・・それに汗やいろんな物で汚れてるこれを・・・っっ」 「だーかーら、切るわね! 収録っっ」 「そして、これがっ・・・こんなのが、わたしの・・・な・・・か・・・・・・」 えーとぉ・・・収録を再開します。 今、先生は女子高の校門前にいます。 協力してくださった先生とお別れをして撤収するところです。 マンガ研究部では、あれから部長さんだけでなく、他の部員も交えて根掘り葉掘り実体験を聞かれてしまいました・・・。 恥ずかしかったですけど、みんな真剣に聞いてくれて、そのうちに数人の子が彼氏持ちだとカミングアウトもしてくれて、女性同士本音で話せたと思います。 赤裸々な分、ラジオに流せない内容だったのは仕方ないですけどね。 今回はこれで放送は終了です。 もう少し部活を回る予定でしたが、時間が足りなくなってしまいました。 改めて企画するかもしれませんので、その時をお楽しみに〜。 「えーっ? 痛いだけだった??」 「仁美が変なだけだよー。 あんな声あげてさー」 「わたしは・・・ちょっとだけなら・・・」 「ねっ? 恵理香っ、クセになりそーでしょ?」 「あたしはパス! あそこだけでいいわ」 「でも、怖いかも・・・仁美ちゃんみたいに叫んじゃったら」 あ? この声はシャワールームの三人組・・・・。 「田辺先生ーっ! もうお帰りですか? これから皆と男の子ナンパしに行こうって思うんですけど、先生もどうですかー?? 年下の男の子でもOKなんですよねーっ?」 ああっ、マンガ研究部の部長さん、こんな場所でそんなこと言わなくてもっ。 「まぁ、紀子先生・・・またお会いできて光栄ですわ。 部活は終わりましたけど、許可を得れば体育館は使用できますから、個人的に演技指導・・・私にお願いできませんか?? 先生の魅惑的な色香を、ぜひ学んでおきたいのです!」 こっ、これは・・・新体操部のっ! 「先生のレオタード姿・・・ああ、思い浮かべるだけでゾクリ!としますっ」 「先生! やっぱり避妊具は用意した方がいいですよね??」 「お尻、クセになっちゃったら・・・恵理香っ、お嫁に行けないよぉぉぉぉ」 で、でわ、みなさん!! 次回の放送もお楽しみにーっっ! 「あっ、お待ち下さい!! レオタードが恥ずかしいのでしたら水着ででもっ!」 「やっぱり不安ですから、先生っ、ナンパに付き添ってくれませんかっっ?」 「じゃあ、恵理香、買いに行くわよー! お尻専用のアレ!」 「いやっ、いやぁぁ! クセになりたくないよぉぉぉぉぉぉ!」 「はいはい、みんな好きにすればぁ?」 ![]() |
番組では、紀子先生に聞きたい、教えて欲しい、相談したい事を大募集しています。 勉強や友達の事、恋や性の悩み・・・等など、お気軽に下記のフォームでお送り下さい。 もちろん、身近な出来事の報告や放送への感想などでもOK〜。 紀子先生が親身になって答えてくれます。 放送内で投稿が採用された方には、 放送部秘蔵の「紀子先生プライベートフォト」をプレゼント! 伝えたい内容と、配信時に公開しても良い名前(ペンネームでも可)を書いて下さい。 但し、採用時にこちらで内容を要約する場合もありますのでご了承下さいね。(^^;) 投稿方法に関しましては、こちらの「ご説明ページ」をご覧下さい。 「内容確認」ページの「送信」ボタンを押した後 エラー表示が出る場合がありますが、 内容は送られていますのでそのままページを閉じて下さい。 紀子先生共々、皆さんからのメールをお待ちしています。 ・・・放送部一同・・・ |