医 院 建 設 に 当 た っ
て
平成9年1月1日
- 当院の建設に当たっては、インテリアより院内感染を減らすことを重視して設計に当たりました。また充分ではありませんが、高齢者対応も念頭に入れてみました。
- その為の資料として、日本環境感染学会、またはそこに発表された文献等を参考にしています。
- 具体的には、ホコリが最も感染の媒介になっているので、これを出来るだけ排除するか、まは、除去し易い構造にしています。また、サビ、カビ等も感染媒介源になりますので、これらが発生しにくい材料を用いています。
- 例えば、ホコリの乗り易い場所は全て視線以下に設定する、壁と同面の窓のガクブチ、同面の幅木を用いることにより、ホコリの溜りにくい、あるいは除去し易い構造にしています。
清掃時に除去しにくい微塵もセントラル掃除機を採用して、解決しています。
壁材は拭き掃除がし易くカビの着かない材料を採用しています。 ファン式の空気清浄機も365日稼動しています。
- 床に設置してある物は出来るだけキャスターを付け移動清掃が容易く出来るように考慮しました。
- 水回りは防菌タイルやサビの出にくいステンレスを使用し、熱湯消毒が出来るよう配慮しています。 トイレモ毎日熱湯消毒しています。
- 清潔は、医療機関としては当たり前として心がけねばなりませんが、日本の病院建築において、これをホコリのレベルまで心がけて建設されている施設はそう多くありません。
しかしヨ-ロッパ等の先進国では既に何十年も前から、そうした配慮のある病院建築がなされています。
そのため最近新聞紙上をにぎわせているMRSA(薬剤耐性黄色ブドウ球菌)の発生もほとんど無いとの事です。
- 患者さん以外のお子様が診察室に入りますと診療のじゃまになるだけで無く、あちこちさわることで不潔になり、他の患者様の迷惑になりますので、御理解、御協力をお願いします。
- 施設が良くてもメンテナンスが悪ければ何もなりません。その点についても、心掛けたく思います。お気付きの点がありましたら、遠慮なく御指摘下さい。
鈴木医院 鈴木 湛
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