休日の応急処置
- 耳痛:解熱剤又は痛み止めが有れば、内服、坐薬どちらも有効です。これは治療薬ではありません、以後は必ず専門医の所で治療して下さい。もし安全に内服出来る抗生物質があるなら取りあえず飲んでおくと良い経過が得られる事が多いようです。1~2回位は極端でなければ多少多めでもしかたがないと思います。何もないときは耳を冷やすしかないでしょう。休日診療所等で抗生物質の処方をしてもらうのも一つの方法です。入浴、飲酒は厳禁です。
- 耳異物:痛くなければ、2~3日の放置は問題ない(水でも同じ)が除去は専門医で…。痛いとき(虫などが耳の中に進入したとき):痛み止めは無効で虫の動きを止める為、油(食用で可)をたっぷり注入し虫が動かなくなれば痛みは減少する筈です。翌日は必ず専門医の所で診察を受けて下さい。
- めまい(眩暈)くるくる回るとか、船酔い感、船酔いなどを耳鼻咽喉科医が担当します。命の危険なものは脳の疾患で脳梗塞とか脳溢血があります。大抵は意識障害を伴います。それが無ければ内耳障害によるめまいで、かなり重症でも死ぬことはありません。この頁では最も多い回転性めまいの応急処置を紹介させていただきます。クスリでしか対応出来ませんが、船酔い薬、利尿剤、精神安定剤、などが有効です。薬局でも入手出来ますので、試して下さい。安静にして頭を動かさないこと、立ち上がると転倒の危険がありますので注意して下さい。睡眠を充分取ってください。翌日には耳鼻咽喉科を受診しましょう。聞こえが極端に悪い場合は突発難聴の場合があります。めまいが治っていても難聴がある場合は専門的な治療が1週間以内に必要です。放置すると聞こえが戻らない場合もあります。
- 鼻血:安静にする必要はあるが寝転がるのは喉に血液が流入するし出血も多くなるので、好ましくないでしょう。むしろ座った姿勢の方がよいと考えます。。血液を飲むと吐き気がするだけで、飲まないようにしたいですね栄養にはなりませんから。出血に対しては紙より綿花にたっぷり軟膏(メンソレータムは禁)を付けて堅く挿入する。軟膏が無ければバターでもかまわない。軟膏の使用目的は滑りを良くして堅く詰め易くする為です。老人の高血圧による出血はそれでも止まらない場合があります。降圧剤を服用してなお出血が多い場合は救急車を呼ぶことが必要になります。どんな鼻血も鼻をつまんだり、首の後ろを叩くのはほとんど無効です。
- 鼻異物:これはあわてることはない、医療機関の診察時に除去のため受診することで簡単に解決します。放置すると悪臭が発生するでしょう。注意したいことは自力除去のため吸い込まないこと、気管異物になる危険性が有り、これは命とりになるかもしれないのです。
- 咽喉頭痛:ほとんどの場合感染症です。高熱(38.5C以上)がある場合解熱鎮痛剤の内服も有益ですが、痛みに対してはほとんど無効です。抗生物質またはインフルエンザやヘルプアンギーナー(口腔咽頭に出来るヘルペス)の場合などは抗ウィルス剤の内服が必要です。取りあえず休日診療所で処方が必要になります。翌日には耳鼻咽喉科医を受診しましょう。
- 咽喉頭異物:息が詰まる時は急がないと命取りにる場合が多いです。まず救急車を依頼してから、自力除去を試みるべきです。自力除去の方法としては異物の種類によって異なりますが、息が詰まるような大きな異物は指を突っ込んで出すとか吸飲(掃除機)が考えれます。救急車が来るまで手段を尽くしましょう。魚の小骨などは1日位放置してもそれほど問題ないが、水を一気に飲んだりしても取れない時、痛む時、特に子供などは耳鼻科医に診てもらうしかないでしょう。
喘息発作:これは吸気性の呼吸困難と考えて下さい。薬の用意が無いと適切な処置は無いのです。日頃から薬を所持し、定期的に専門医の治療を受けておくことです。呼吸困難を伴うひどい発作が出たら救急車のお世話にならざるを得ないでしょう。
- 喘息で死亡する患者は日本国内だけで年間8000人と言われています。この病気をあまく見ないでください。
- 詳しくはLINKSをクリックして下さい
ホームページへ