漢詩


秦淮に泊す(杜牧)
春望(杜甫)
涼州詩(王翰)
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秦淮に泊す(杜牧)




	江	商	夜	煙		

	隔	女	秦	寒		

	猶	不	淮	水		

	唱	知	泊	籠		

	後	亡	酒	月	杜	

	庭	国	家	沙	牧

	花	恨	近	籠



	《読み》
	けむりはかんすいをこめ  つきはすなをこむ
	よる  しんわいに  はくして  しゅかに  ちかし
	しょうじょはしらず  ぼうこくのうらみ
	こうをへだてて  なお  とのう  こうていか


	この漢詩の部分は原典が「アクセント・ハンドブック」を参考にしたため、
	正確に本来の漢詩になっているのではなく、日本語の読みの順に記されて
	います。

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春望(杜甫)




	渾  白  家  烽  恨  感  城  国		

	欲  頭  書  火  別  時  春  破		

	不  掻  抵  連  鳥  花  草  山

	勝  更  萬  三  驚  注  木  河	  杜

	簪  短  金  月  心  涙  深  在	  甫


	《読み》
	くにやぶれて、さんがあり
	しろはるにして、そうもくふかし
	ときにかんじて、はなにもなみだをそそぎ
	わかれをうらんで、とりにもこころをおどろかす
	ほうか、さんがつにつらなり
	かしょ、ばんきんにあたる
	はくとうかけば(かいて)さらにみじかく
	すべてしんにたえざらんとほっす



	漢文を習うと必ず学習する代表的な作品の一つです。

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涼州詩(王翰)





	古	酔	欲	葡		

	来	臥	飲	萄		

	征	沙	琵	美		

	戦	場	琶	酒

	幾	君	馬	夜    王

	人	莫	上	光    翰

	回	笑	催	杯
	



	《読み》
	ぶどうのびしゅ、やこうのさかずき
	のまんとほっして、びわばじょうにもよおす
	よぅてさじょうにふす、きみわろうなかれ
	こらいせいせん、いくにんかかえる



この漢詩は、私が学生の頃、遊び仲間と「レタリング」のインフォーマルなサークル活動を
していたとき、何枚か作ったレタリングの習作で、高校の恩師にプレゼントしたものです。
なぜ、これを覚えていたかというと、その恩師が平成4年に亡くなられ、その、通夜、葬儀
のときに、部屋の片隅に飾られていたのです。以来、私にとって忘れられない詩です。
この恩師は、何よりも琵琶を愛され、筑前琵琶をするために山口から大阪に職場を変わられた ほどの人です。

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