戦国期


太田道灌(愛敬 四山)

九月十三夜(上杉 謙信)

川中島(頼 山陽)

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    太田道灌  	愛敬  四山





	英	少	少	孤		

	雄	女	女	鞍		

	心	不	為	衝		

	緒	言	遺	雨

	乱	花	花	叩

	如	不	一	茅糸	語	枝	茨

	《読み》
こあん、あめをついて、ぼうしをたたく しょうじょ、ためにおくる、はな、いっし しょうじょは、いわず、はな、かたらず えいゆうの、しんしょ、みだれて、いとのごとし 《私流口語訳》
ひとりで馬に乗っているとき突然の雨にあい、 雨支度もなかったので、雨具を借りようとふと目についた 茅葺きの家をたずねたが、出てきた少女は 雨具を貸してくれるでもなく、「たちばな」の花を一枝差し出した。 少女は何も言わず、もちろん花も何を教えてくれる わけでもない。 後に英雄として知られるようになった太田道灌は、その意味が わからず、そのあしらいに憤然とした気持ちで立ち去った。 後に<<工事中>> 《作者》
愛敬 四山(1802〜1852) 熊本の人、著書「鶏肋集」、「白雲楼集」など
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    九月十三夜  	上杉  謙信




	遮	越	数	霜		

	莫	山	行	満		

	家	併	過	軍		

	郷	得	雁	営

	憶	能	月	秋

	遠	州	三	気征	景	更	清
	《読み》
しもは、ぐんえいにみちて、しゅうききよし すうこうの、かがん、つき、さんこう えつざんあわせえたり、のうしゅうのけい さもあらばあれ、かきょうの、えんせいをおもうを 《私流口語訳》
<<工事中>> 《作者》
上杉謙信(1530〜1878)の代表作の一つ。 天正2年、謙信が45歳のとき、能登を征して賦したもので、 「九月十三夜陣中の作」ともいわれる。

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    川中島  	頼  山陽



	流	遺	暁	鞭		

	星	恨	見	声		

	光	十	千	粛		

	底	年	兵	々

	逸	磨	擁	夜

	長	一	大	渡蛇	剣	河	河	

	《読み》
べんせいしゅくしゅく、よる、かわをわたる あかつきにみる、せんぺいの、たいがをようするを いこんなり、じゅうねん、いっけんを、みがき りゅうせいこうてい、ちょうだをいっす 《私流口語訳》
<<工事中>> 《作者》 頼 山陽(1780〜1832)の代表作の一つ。 本来の題は「不識庵機山を撃の図に題す」といわれているが、 略して「川中島」で通じている。

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