吟詠フォーラムFAQ-その4
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Q035:詠い方に制限はありますか?
私は水真流という流派に入っています。この会では教本と言うものがありまして、
この教本に詠い方が示されています。
教本はどこの流派にもあるとは思いますが、この教本の詠い方にはアクセントまで指示してあります。
したがって、若干の例外を除いては全てこの教本にのっとて詠うことが要求されます。
しかし私は思うのです、どなたかがこの掲示板でもおっしゃってられましたが、吟は心だと、
そうしますと、その詩を自分がどのように感じたか、心の中でどのように受け止めたか、
それによって自分なりの表現のし方で詠ってもよいのではないかと、教本で決められたとうりに、
やっているだけでは、自分の感情をうまく表現できない場合もあるのではないかと、
ところが我が流派では自分勝手な表現は意外に厳しく指摘されます。もっとも、今私が
付いている先生はそれはそれとして認めてくれますが、但し、よそでやる場合は教本どうりに、
という条件付きですが、他の流派ではこのような制限はあるのでしょうか、多分あるとは思いますが
どの程度厳しいのか、このような問題はどのように考えればいいのか、
できれば皆さんのご意見を御こかせ下さい。
A035:
教本守るべし
アクセントの重要性も最近ようやく知りました。
きっと正しいアクセントで吟じれば 上手くなりますね。
心を込めようとして山の形や音程を変えたら、その流派の吟でなくなってしまいます。
節回しは、会の先生が、独自に研究して編み出した流派の特色ですから守らなくてはいけません。。
自分勝手な解釈ですが
詠いかた..節回し、音程、アクセントは、自分の所属しておられる会派に
従うのが一番よいと思います。
感情の表現方法は、全てをクリアしたうえでの技法だと思いますが、いかがでしょう
私は特に注意されています。
私の先生は「素読したとおりに吟じなさい」と言われます。
何度も吟じているうちに 感情が自然に入るようになるからとも..。
詩はこころというのは、思い切って精いっぱい頑張れば結果がでる
私はこのように解釈しています。
アクセントについては、漢詩は 平仄があり、韻が踏んでありますので
会派によってそんなに変わるものではないと思います。
私の教室での対応は
@関吟系のコンクールや行事には、教本に従った吟法でないとダメ!
(特にコンクールの場合には吟法違反で減点の対象になります)
でも、お祭りに近い行事のときは、だれもメクジラをたてません
A流派を超えたコンクールには、吟剣詩舞のアクセントを参考にします
これは、大阪の人にとっては必要ではないでしょうか?
キャリアの長い人でも、大阪弁で吟じられているのを聞くと、やっぱり
違和感が起こります。私も関西ですので、何かの参考書がないと、ひょっとしたら
関西弁で吟じているかもしれません。
でも、流派の吟法は、あまり重要視されません。
(しかし、自然と普段吟じている流派の吟法になっていると思います。)
Bプライベートな行事(例えば親戚の結婚式など)
これは、徹底して、自分の好きなように吟じる。極力、新郎新婦に華を感じさせるような
吟じかたにしたいと思います。
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Q034:(有)水光社 の「遊」?ローンはきかないのでしょうか・・・?
A034:もうしわけありません、直接聞いてください。
(有)水光社 03−3986−5631 担当 久保野 恵造(石川さん)
巨光社の<コンダクター遊>は、分割払いも可能です。
石川さんの投稿にも登場の久保野氏に問い合わせてみて下さい。
ちなみに久保野氏の担当エリアは、関東・東北・信越・東海だそうです。(青岳さん)
※ 巨光社からバナー広告程度のスポンサーとしての見返りが欲しいなぁ ^^;(Taka@)
どなたか、もう1社のコンダクターの宣伝をしてもらえませんかぁ〜〜
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Q033:「「本数」の概念?
それよりもまだ「本数」の概念がよく分かりません。
1本は440ヘルツで 1オクターブ上の13本は880ヘルツだそうです。
1オクターブで振動数が倍になるのですね。
1本の どの音が440ヘルツなの?NHKの時報の、最初のプップッが440ヘルツ、
最後のプーンが880ヘルツだそうです。
A033:[Q032との関連解説(まきさん)]
つまり、ド(例えば100MHZ)を、基音とした場合、2倍音はオクターブ高いド
(例えば200MHZ)なのだけど、3倍音(300MHZ)はソ。そして、4倍音(400MHZ)はまたオクターブ
高いド、5倍音(500MHZ)はミ・・となっていくのだということ。
ここで、なまじ2倍音がオクターブ高いドなだけに、勘違いしてしまっていたようです。
基音のドに対して、倍音としてドがめぐってくるのは、2倍4倍8倍16倍の時だということを、
わかってなかったからのようです。
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Q032:「倍音」という概念?
我が教室でも、船川先生の記事を元にした勉強会を時々(練習のあいまに)やっています。
でも、理論が結構むずかしくって、理解できないところが各所にあります。
例えば、「倍音」という言葉がでてきますが、「オクターブ」という概念は理解できるんですが、
この「倍音」という概念がよくわかりません。
どなたか、教えて下さいませんか?
(どっかでモンゴルの民族音楽の説明のときにも「倍音」という言葉を見かけたことがありますが...
A032:(juuzanさんより)
国語大辞典(新装版)ゥ小学館 1988.には意味不明なことが出ています。
ばい‐おん【倍音】
振動数のもっとも少ない基音に対して、その整数倍の振動数をもつ部分音。
ピアノのハ音を鳴らすとき、それに伴って響くホ音、ト音など。
音響学では上音という。ハーモニックス。
音楽を専門にやっている友達に助けを借りたんですが(以下、たまさんより)
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「倍音」は、基になる音の持つ周波数の整数倍に位置される音。
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ということです。juuzanさんの調べたことと同じ意味です。
更にわかりやすく例を挙げてみますね。(ちょっと難しい部分もあるけど御勘弁)
音というものは、sin(サイン)波の組み合わせで出来ていますが、そのもっともピュアな音
(倍音の含み無し)が、人間の口笛なんですね。
例えばラ(A)は、440MHzですが、その1倍音は880MHz。2倍音は1760MHz、という数え方をし、
これが「整数倍」の意味する中身です。
そして、その倍音がどんどん多くなるにつれて金属的な音質に近づいていきます。
口笛は「最も丸い音」に位置します。
そして、この世の音すべてはsin波と倍音の組み合わせで出来ているそうです。
では音程を下げて、例えばラの一つ下の「ソ」はどういう数え方をするかといいますと。
「ソ」の周波数(仮に400MHz。調べてません)の1倍音は800MHz。以後、整数倍。
基準から下の関係の呼び方は聞くのを忘れました。
そして、肝心な倍音と吟声の関係はというと...。
人の持つ声質は、その人の出す倍音の質によって金属的な響きとか丸い声とか、まず特徴が出てきます。
そして、その中に含まれる微妙な各周波数の倍音の組み合わせによってまろみとか、深みとか、
聞いている側によくわかるような特徴が含まれます。
その総合体が声であり、吟声ということになります。
ここら辺は まき さんがおっしゃっていたことそのものですよね。
まあ・・・わかったからといって
倍音を意識して変えられるほど器用じゃないし...。
ちょっとカシコクなった気分だけで充分ウレシイ...じゃないですか!
どうでしょう、お分かりになりましたでしょうか?
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Q031:声が前に出ない。
こもっている。
母音がはっきりしない。
声が上ずっている。
A031:それが「 頚椎(けいつい=首の後ろの上の方)をちょっと指で押しながら 声を出す」と
アラ!不思議。声が前に出て行くではありませんか!
また「舌根を押し下げるようにして発声すると明瞭な声になります」
本当だ!「箸などでしたの付け根を押し下げて練習してください」
7月頃だったと思いますが、B.skyさんに「重心は股間に置きなさい」と教えてもらいましたね。
縄跳びの重要性も・・・。(120件しか表示できないので データは消えています)
脱力すれば、音程の狂いも最小限に押さえられるそうです。
股間に重心を置いたら、肩の力も抜けたような気がします。
B.skyさん。ありがとう。
それに追加?
爪先の方重心を置くと高い声が、踵の方に重心を置くと低い声が出やすくなります。
一番きれいな発声になった時の重心の位置を覚えてください。
(「吟剣誌舞」9月号・船川利夫先生 ほんの一部だけ)
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