A14-3 芳野懐古（ 河野 鐡兜 ）

	[読み下し文]
	

	山禽 叫び 断えて 夜 寥寥


	限り無き 春風 恨み 未だ 銷せず


	露臥す 延元陵下の 月


	満身の 花影 南朝を 夢む


	[吟符及び音階]

	さんきん さけび たえて  よる      りょうりょう
	2'3'二番  3765   53'3五番 76二十五番 23十番

	かぎり なき      しゅんぷう  うらみ いまだ    しょうせず
	乙1     21五の二番 23十二番     3'5    65十九番  23一番

	ろがす        えんげん りょうかの  つき
	3'653'三十六番  53'3五番  76二十五番  23十番

	まんしんの  かえい  なんちょうを  ゆめむ
	乙1五の二番  3'2六番   376二十五番   23一番


	[解説及び作者紹介]


	上記吟法は、関西吟詩文化協会指定の音階及び譜名に
	もとづき、池田先生が菖黎風工夫を加えたものです。
	しかし、転載や誤字・誤植はすべて私の責に帰します。