A16-2 舟 由良港に 至る(吉村 寅太郎)


	[読み下し文]

	頭を 回らせば 蒼茫たり 浪速の 城

蓬窓 又聴く 杜鵑の 声

丹心 一片 人 知るや 否や

家郷を 夢みず 帝京を 夢む
[吟符及び音階] こうべを めぐらせば そうぼうたり なにわの しろ 2'3' 2'3'三番 353'3'3五番 36二十五番 23十番 ほうそう また きく とけんの こえ 乙1五の二番 23 23八番 3'5十九番 3'3一番 たんしん いっぺん ひと しるや いなや 37三十三番 37五の三番 23 376二十五番 3'3十番 かきょうを ゆめみず ていきょうを ゆめむ 21五の二番 23六番 376二十五番 23一番 上記吟法は、関西吟詩文化協会指定の音階及び譜名に もとづき、池田先生が菖黎風工夫を加えたものです。 しかし、転載や誤字・誤植はすべて私の責に帰します。