A5-1 中秋 月を望む(王建)

	
	[読み下し文]

	中庭 地 白くして 樹 烏を 棲ましむ
	零露 声 無く 桂花を 潤おす
	今夜 月明 人 尽く 望む
	知らず 秋思の 誰が 家に 在るかを


	[吟符及び音階]

	ちゅうてい ち      しろくして じゅ    からすを   すましむ
	2'3'十三番  3'十三番 53'3五番    6十三番  36二十五番  23'3'3十番

	れいろ    こえ    なく    けいかを うるおす
	21五の二番 3'3十三番 3'3八番 65十九番  23一番

	こんや   げつめい    ひと    ことごとく  のぞむ 
	7三十三番 675五の三番  23十三番 376二十五番 23十番

	しらず      しゅうしの   たが  いえに      あるかを
	乙1九の二番   3'3六番      3九番  乙5二十三番   3'3一番

	上記吟法は、関西吟詩文化協会指定の音階及び譜名に
	もとづき、池田先生が菖黎風工夫を加えたものです。
	しかし、転載や誤字・誤植はすべて私の責に帰します。