A9-1 謾言(佐藤 一斎)


	[読み下し文]

	落落たる 乾坤 人も 亦 無し
	誰ぞや 古より 是 真儒
	唯だ 名と 利と  多くは 累を なす
	一たび 此の 関を 過ぐれば わずかに 丈夫
	

	[吟符及び音階]
	らくらくたる けんこん ひとも  また      なし
	2'3'四番     53'3五番  36      76二十五番  3'3十番

	たれぞや  いにしえ より   これ     しんじゅ
	21五の二番 23       3'3八番 3'5十九番 23一番

	ただ なと  りと おおくは るいを    なす
	53'  3'七番 53'  3'3五番   76二十五番 3'3十番

	ひとたび   この かんを すぐれば  わずかに  じょうぶ
	乙21五の二番 23  3'3     53'3六番  65十九番   23一番


	上記吟法は、関西吟詩文化協会指定の音階及び譜名に
	もとづき、池田先生が菖黎風工夫を加えたものです。
	しかし、転載や誤字・誤植はすべて私の責に帰します。