射法八節、第一節「足踏み」

全日本弓道連盟、弓道教本第一巻より抜粋

足踏みは、弓を射る場合、その基礎となる最初の足の踏み方-
足構えである。
矢が正しく的にあたるためには、まず正しい姿勢を作ることが
必要で、そのためには正しい足踏みをしなければならない。
単なる足開きではない。
足踏みは、射位で脇正面に立って両足を的の中心と一直線上に
外八文字に開く動作である。その角度は約60度で、両足先の
間隔はおよそ自己の矢尺(矢束"やずか"ともいう)とする。

注、
足踏みが広すぎると、体の構えは左右には強いが、前後には弱
く、不安定の状態になって縦線の伸びもむづかしい。
また矢飛びは往々にして高くなる。

足踏みが狭くなると、体の構えは前後には強いが、左右に弱く
なって、懸り胴、退き胴になりやすく、また矢飛びも低くなる。
第一節、足踏み
全日本弓道連盟、弓道教本第二巻より抜粋

足踏みを行うときの動作は、立つという気持ちでなく、
大地に体を置く感じがよい。
天地人一体の境地であるから、体は天地の一部であるのが理想である。
立つという考え方や仕方は、部分的な力で支えていることで他力的で
あるから、若しこの支えの力が変化すれば足踏みは崩れることになる。
足踏みは、正しい自然体で八方に開き得る姿勢をよしとするから、部
分的に力を入れるのは好ましくない。
足裏は床面(大地)にピッタリ、フンワリと付くように置くが、しい
て押えつけず、フンワリしたのがよいと思う。(千葉胤次 範士)

[教歌]
八文字、足の間の寸ぞなき、
    その身その身の、曲尺(かね)に合わせて(大和流)


和服での足踏み
射法八節まえの澄まし 基本体、執弓(とりゆみ)の姿勢 和服で行う執弓の姿勢
2)胴造り 3)弓構え 4)打起し 5)引分け 6)会 7)離れ 8)残心(残身)