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全日本弓道連盟、弓道教本第一巻より抜粋 胴造りは、足踏みを基礎として両脚の上に上体を正しく安静におき、 腰をすえ、左右の肩を沈め、背柱および項(うなじ)を真直ぐに伸 ばし、総体の重心を腰の中央におき、心気を丹田におさめる動作で ある。 この場合、弓の本弭は左膝頭におき、右手は右腰の辺にとる。 以上の動作と配置によって全身の均整を整え、縦は天地に伸び、横 は左右に自由に働けるような、やわらかい且つ隙のない体の構えを 作るとともに気息をととのえることが肝要である。 こうした鎮静的な動作は、つぎの活動的な動作へ移る前提であり、 胴造りは終始行射の根幹となり、射の良否を決定する。 胴造りは、外形的には一見きわめて単純な動作のようにみえるが、 内的にはまことに重要なものである。 注、 胴造りには、反.屈.懸.退.中の五つの胴造りがあり、これを五胴と いう(五身ともいう)。 いずれも目的と場合によって使われる練達者の応用動作である。 五つの胴造りとは以下の通りである。 1)反る胴(上体が後方に反るもの) 2)屈む胴(上体が前に屈むもの) 3)懸る胴(体が的の方に傾くもの) 4)退く胴(体が右に傾くもの) 5)中 胴(中正な胴造りで体の重心の最も安定したもの) |
| 胴造り |
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全日本弓道連盟、弓道教本第二巻より抜粋 射における胴造りは丁度座禅を行うときの胴造りと同じで、これの立った ときの形が弓道の胴造りである。 従って弓道の胴造りはあ、立禅の姿ともいえる。 足踏みの上に両脚が伸び、腰から植えを置くのであるが、腰骨の前側面を ちょっと上に向けるようにして肛門を閉じ、股の付根を張る、水月(みぞ おち)を柔らかにし、余り凹まぬように伸ばす。 このとき鼻と臍が対し、両耳と両肩が相対するようになる。 胴造りのときの目仕いは、一点に集中したりきめこんだりしないで、約四 メートル位の処を漠然と見る。 この境涯に視線を置き、物を見るのは心、すなわち心眼で見るようにつと める。 こうすれば心は外へ散逸せず、内廻りとなり体内明るく、左右前後の動静 すなわち環境が悉く心に映ずるようになるから失礼を起こさない。 (神永政吉 範士) [教歌] 胴はただ、常に立ちたる姿にて、 退かず掛からず、反らず屈まず(大和流) |
| 和服での胴造り |
| 1)足踏み | 3)弓構え | 4)打起し | 5)引分け | 6)会 | 7)離れ | 8)残心(残身) |